オーストラリアはメルボルン発のスカパーティーパンクバンド ”THE BENNIES”
昨年(2012年)はJAPANツアーを見事大成功に終わらせ日本での人気も着実に上昇してきているさなか、本国で発売された最新EP “Better off Dread” より新曲2曲(”Mushroom Tea”、”Better off Dread”)のダウンロード販売が日本でもiTunes storeでスタートした。
今回はそんなTHE BENNIESのボーカルでシンセ担当のANTYにお話を伺いました。
THE BENNIES
『BETTER OFF DREAD』
1. Mushroom Tea
2. Better off Dread
Art & Design: Steve Baker
http://www.deathbychandelier.com/
ダウンロード販売:iTunes Japan
https://itunes.apple.com/jp/album/better-off-dread-single/id665165937
ANTY (THE BENNIES) Interview
—–THE BENNIESの結成の話から聞かせてくれるかな?
最初は4人で始めたんだよ。オリジナルメンバーのギターのスティーブは抜けちゃったけど。それで最終的に僕とBowieとCraigとJulesで活動してるんだ。元々みんなずっと昔からの友達なんだよ。
—–バンドが出来たきっかけはなんだったのかな?
みんなでダンスフロアーでハングアウトしてた時に結構酔ってて。それでディスコみたいなのをパンクにしたらどうなるんだろうって思ったのがきっかけかな。最高の夜にする為の最高のサウンドトラックを作りたくなったんだよ。
—–それはいつ頃の話?
今僕らは今はだいたい27歳とか28歳で、結成したのが4年前。だから24歳とかの頃になるのかな。
—–今のSKA/PUNKなスタイルっていうのは始めから?
元々の目的はとにかく踊れる音楽を作りたくて。僕らはディスコミュージックやシンセなんかを使ったダンスミュージックから凄く影響を受けてるのと同時に、RancidとかMad Caddiesなんかを聞いて育ったから自然とそうなった感じかな。
—–こういうSKA/PUNKなんかはオーストラリアでは実際どうなの?
90年代後半なんかは凄く盛り上がってたけど今は落ち着いてきてるかな。実際パンク自体はまだ盛り上がってるんだけどね。Rancidみたいなスタイルのバンドはちょっと勢いが無い感じはするけど。でも僕らがプレイする事で昔聞いてた人達なんかが改めてやっぱりSKA/PUNKはいいねっていうきっけかになってるみたいだよ。
—–SKA/PUNK自体はまだバンドもたくさんいると思うけどSUBLIMEの様なREGGAEテイストを取り入れたスタイルはあまりいないよね?
そうだね!SUBLIMEからも確実に多大な影響を受けてるし、大好きなバンドの一つである事は間違いないよ。RancidやSublimeやThe Clashが主に僕らに影響を与えたバンドって言えるね。
—–もっとDubとかSkaとかPunkが混ざったロックのルーツだよね。
そうなんだよ。彼らが僕らにパンクだろうがスカだろうがなんであろうが一つのスタイルに固執しないっていう事を教えてくれたんだよね。音だったりスタイルだったりアイデアだったり。もっと色々な事にトライ出来る様になったよ。
—–色々な可能性が出て来たよね。シンセを入れてるのはどういう影響?
シンセに関してはディスコミュージックをもっと取り入れたくて。深夜のクラブで聞くような感じのね。意味が伝わるかどうか分からないけど(笑)
photo by kied
—–なんとなく伝わったよ(笑)シンセってイメージはなんとなく70年代後期~80年代のディスコってイメージがするかな。
そんな感じだね。純粋に新しい事にドンドン挑戦したいんだよね。
—–それで地元でライブをはじめたわけだけど。ライブについて教えて貰えるかな?
地元のメルボルンで少しの間ライブをやり始めてその内にオーストラリア中をツアーし始めたんだ。最初はソコまで考えてなくて、ただ出来る限り地元でライブしたいなって思ってたんだけど気が付いたら半年後にはライブをする為に車でシドニーに向かってたよ。その内アドレイドにも行く様になって。嬉しい事に色々な所でライブが出来る様になってたよ。
—–最初は楽しむ事を目的にはじめたと思うんだけど、今はどんな心境?
基本的な精神は変わっていないよ。出来る限りたくさんの土地でライブをしたいし、みんなに楽しんで欲しいんだよね。
—–最高の夜にする為の最高のサウンドトラックだよね?(笑)
その通り!
—–みんなを躍らせて世界も躍らせるだね。
みんなが楽しく踊ってるライブだったらもう最高だよね。それ以上はないよ。
—–Jesse Jayの曲でもあるよね。
誰それ?(笑)
—–あれ知らない?Price Tagって曲(笑)後でYOUTUBEしてみて。歌詞が”I just wanna make world dance,foget about the price tag”って曲(笑)
まったく知らない(笑)ちょっと今聴いて見るよ(笑)
—–じゃー聴きながらインタビューを続けましょう(笑)
そもそも僕らのバンドの根本は踊って笑って叫んで歌って。。。最高の空間を作りだす事なんだ。
—–それで海外にもライブで足を運ぶわけだけど?
そうだね。今まで愛すべき日本!とシンガポールとクアランプールに行ったよ。
—–まだアメリカとかヨーロッパには行っていないのかな?
まだなんだよね。来年位には行きたいと思ってるけど。
—–スゴイ変な質問かもだけど。。。なんで日本なの?元々影響受けてる音はUKとかUSAなわけだし。
全然変な質問じゃないよ(笑)簡単に話すと。。。数年前に地元のラジオ局でライブをやったんだよね。その時に現僕らが所属のBridge Sounds RecordsのTIMがそれを聞いててラジオ局に連絡してきてくれたんだ。それから凄く仲の良い友達になったわけだけど、その後日本のバンド’DoingLife’ がメルボルンに来た時にTIMが俺らをブッキングしてくれて。彼らとも凄く仲良くなったから、その縁でTIMが日本ツアーを組んでくれたんだ。
—–それが去年の来日?
その前の話だね。去年が2回目。初来日の時は全然物販とかも持っていってなかったし、バンド名も違ったからね。
—–去年のツアーはどうだったの?
全部で8箇所回ったんだけどどれも素晴らしかった。どのライブもお客さんのレスポンスも最高で楽しかったよ。しかも地元の管楽器アーティストが曲を覚えてくれててライブに参加してくれたのが凄く印象的だったしビックリしたのを覚えてるよ。
—–日本のお客さんとオーストラリアと違いはあるのかな?
日本のお客さんはもっと踊ったり一緒に歌ったりしたいっていう印象かな。しかも曲と曲の間は凄く静かにステージを観ててリスペクトを感じる。
photo by teru
—–で君達はもっと酔って騒いで叫んで奇声をあげて?(笑)
そうそう(笑)それと、日本のライブハウスのクオリティーの高さには驚いたね。どのライブハウスも凄くプロフェッショナルで機材も良いしエンジニアも凄くしっかりしてて、自分達が凄くビッグなバンドなんだって気分にさせてくれたよ!そこがオーストラリアとは違う点かな。
—–確かに海外に比べたらしっかりしてるかも。
そうだね。オーストラリアだとディレイのペダルを踏むのに走り回ってって感じだけどこっちはミキサーがたくさんあるしPAがやってくれたりするからね。でも最近じゃメルボルンのたくさんのライブハウスが音楽税とかなんとかが理由で閉まっちゃってる状態なんだ。
—–それは残念だね。日本では結構バンドと仲良くなったりしたのかな?
たくさんのバンドと一緒にプレイしたしライブも見たよ。中では、The StackersやSkalapperとかVagarious VagabondageだったりThe Skippersなんかは一緒にたくさん遊んだしいいバンドだったね。未だにfacebookとかで繋がってて仲良くしてるよ。おお!それとREIだね!彼は東京のspace trainってイベントを主催してくれたんだ。何気に東京でライブするのは初めてだったしね。
—–僕はその東京でHAKAIHAYABUSAを見に行ってたんだよ。てっきり君達がトリかと思ってゆっくり行ったら終わってた(笑)
あの時いたんだね!出番が2番目か何かでHAKAIHAYABUSAの時は客席で見ててステージにも上がったよ(笑)彼らもSUBLIME直系でかなりかっこ良かったよ!
—–彼らはノリも良いし人も良いし最高のバンドだよ。ところで新しい音源がリリースされるみたいだけど?
そうなんだよ。4月にリリースした音源がI tuneで日本でもダウンロードできるようになったんだ。これが来年発売予定のアルバムの序章的な感じになるのかな。
—–という事は来年のアルバムに向けて今製作段階?
そうなんだ。まだレコーディングには入ってなくてデモの製作段階。近々スタジオ入りしてレックを開始するとは思うけどね。その前に今年日本向けにリリースの予定もあるから楽しみだよ!
—–どんな風になるかは今の段階で見えてるの?
前に出したアルバムに近い感じにはなると思うけどレコーディング機材が前に比べて良くなるから音のクオリティーは格段にあがるはずだよ。音はもっとロックな感じに仕上がると思う。もちろん今までのskaやdubやreggaeやトリッピーなサウンドは変わらずだけどもっとギターのリフ感が増えるかな。
—–楽しみな感じだね。
既にその内の何曲かはライブでやってるけど、オーディエンスの反応も物凄く良いよ!
—–それが何よりだよね。曲は誰が書いてるのかな?
基本的にみんなで一緒に完成させる感じがほとんだかな。だいたい誰かが基本となるアイデアを持ってきて、それがリフだったり歌詞だったりメロディーだったりするんだけど、それを皆でジャムして作っていくんだ。たまに行き詰るけどその時は一旦置いておいて、また後で取りかかる感じ。バンドによってはソングライターが決まっててその人を中心に書いたりすると思うけど、僕らのアイデアを持ち寄ってみんなで作るやり方は気に入ってるよ。
—–よりオリジナルな曲が出来るよね。
そうそう!それぞれが違うアイデアを持ってたりすると勿論問題は生じるし時間はかかるけど僕はそっちの方が好きかな。てんてこまいになるけど(笑)
—–それでこの秋に日本に来るらしいけど?
秋に予定してるよ!まだどれ位の数のライブか分からないけど今ブッキングしているはず。いつでも日本には行きたいと思ってるし夢の一つでもあるから凄く嬉しいよ。ラーメンも食べたいし(笑)
—–はは(笑)次は何かしたいみたいな事はある?
やっぱりたくさんの美味しいご飯は食べたい!日本のご飯は美味しいからね。それとラーメンは絶対(笑)後はアサヒだね(笑)ビール!
—–(笑)
後は入れ墨はまた入れたいかも。初来日の時に入れたんだけど前回は入れれなかったから。それともちろん何よりも前回友達になったたくさんの友達やバンドマンとまた会いたいよ!
—–そろそろ締めるけど、日本のみんなに何かメッセージはあるかな?
THE BENNIESのサイトをチェックして友達とかにも口コミで広めて欲しいな!それでみんなでライブに来て今まで以上に無い位のパーティーをしたいよ。それとあまりテンガの使い過ぎには注意!(笑)本物には勝てないからね(笑)
—–はは(笑)音源も再来日も楽しみにしてます!
THE BENNIES : ニューEPリリース | Bridge Sounds Web site
http://bridgesounds.com.au/2013/06/release/
Interviewed by Kenichi Kono