Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|
TRAVIS
2014年7月26日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’14
はい!数多くいるUKロックのバンドの中でもトップクラスに好きなバンドです。今回のライブでさらにその想いは強くなりましたよ。
GREEN STAGE 15:50からの1時間。
ヘッドライナーとかトリ前とかでも全然OKなバンドだと思うのですが・・・。今年3月に行われた東京公演もきっちりソールドアウトしていたし、不動の人気を通り越して彼らの存在価値というのは年々さらに高まっているように思う。という事で、彼らの出番には、それに合わせて当然のように人がたくさん集まってきておりました。
かつて、若手に対しての酷評でお馴染みのノエル・ギャラガーがお気に入りだと公言した後にさらにブレイクしていくバンドが多々いた。例えばカサビアン、例えばアークティック・モンキーズ、その他にもザ・コーラルやリバティーンズ、ベイビーシャンブルズなんかもそうだったよね。もちろんブレイクしたのはバンドの実力によるものなんだけど、思えばそういったノエルの発言が取りざたされるようになったのは一番最初、このトラヴィスのファンだという事を公言したあたりにあるんじゃないかと思う。 そんな事もありデビュー当時はオアシスのフォロワー的な扱いを受けていた時期もあった。でも今となってはこのトラヴィスの存在があることで色々なものが保たれているような気がする。 ブリットポップ主流の時代が過ぎ、様々な形でのロックがかき鳴らされ、時代が進んでいく中でその時その時の流行りのようなものがより多種多様になり、そういったものがまた移り変わっていく。ブームとしてあがったものって時間が経つと古びれたりダサくなったりしてしまうものも多々あると思うのだけど、なんだかんだUKのバンドの音楽は色褪せない、決して価値を失っていかない、そういったものを保っているのは、多方面に影響を及ぼしている彼らの存在が少なからず起因しているような気がしてならない。 ん?、ちょっと褒め過ぎたかな?! まあ、お気に入りのバンドという事であしからず。そうですね、簡単に言うと楽曲、人柄、最高だって事ですよ!
さてさて、年月と共にヴィジュアルも結構変化しましたね。でもこっちの方が味があって断然良い!あのずっしり染みる珠玉の名曲たちにはこの雰囲気が合っている気がする。あくまで個人的主観ですが(笑)
炎天下具合は相変わらずだ。フラン・ヒーリィ(vo)はしきりにタオルで汗を拭う。『今日はオールドソングとニューソングもやるぞ!』 『これは新しい曲だ!』”Moving” 日本でもテレビ番組で起用されたりしているので知ってる人も多いはず!美しき旋律とハーモニー。歌詞になぞって【A】の文字を手で表現したり、いやぁ~、おしゃれだね~。曲の終わりには日本語で『ありがとうございます』と丁寧に伝えつつ、優し過ぎるメロディーと歌声が夕暮れのGREEN STAGEを包みこんだ。
途中、フランはステージを降り最前列の柵前までやって来る。そしてオーディンエンスと握手、ハイタッチ!? というよりも、やさしく、本当に優しくひとりひとりの手を握っていってあげている感じ。最前列の娘に関しては完全に目がハートマークにとろけてたね!されに手拍子を要求しつつ大合唱が起こると満面の笑みで『GOOD!』と。バンドとオーディンスの距離感が本当に最良な状態であることをこういった面からもみることができた。
彼ら最大のヒット曲 “Sing”ではギタリストのアンディー・ダンロップがギターを掛けたままの状態でバンジョーを演奏する二刀流を披露。1曲の中でバンジョーのパートを弾き終わったら外して普通にギターを弾くっていう荒業ですね。このバンド、要所でのバンジョーが非常に良い雰囲気を出してくれるのですよ!そして、お決まりのように最後の1フレーズだけ大合唱。楽曲浸透度も抜群です。
楽曲の良さもさることながら絶対的なLIVEバンドなんですよ彼らは。思えば2008年のフジロックでは途中で雨が降ってきたので演奏を中断して雨に相応しい曲にセットリストを変えたなんていうエピソードも持っている位だからね♪
さてさて、いよいよ終盤、メンバーが中央に集まり1人づつセンターマイクで自己紹介。そして、フランはアコースティックギターを持つ。その後ろでニール・プリムローズはタンバリンを持ち、アンディー・ダンロップ 、ダギー・ペインが肩を組む。来ました!”Flowers In The Window” アコースティックバージョン! 後ろの3人も笑顔で歌う感じとか最高過ぎる!すごい昔はこの曲もさっきの”Sing”のようにアンディーがギターとバンジョーの二刀流を披露していたのだけど、最近はこのアコースティックバージョンがほとんどなのかな!? どっちが好きかというと、僕は断然このアコースティックバージョンが好き。鳥肌に涙腺に色々やられながらも歌わずにはいられない! とどめはフランがかけているギターをアンディーとダギーが2人で弾くという、こんなの盛り上がらないわけがないよね。そしてその余韻を残しながら最後もお馴染みの楽曲”Why Does It Always Rain On Me?” 大合唱から、フランの指示のもと全員でジャンプを繰り返す!へへへ(笑)やっぱり楽しいね!
自然の中で体感するトラヴィスの珠玉の名曲たちはそれはそれは爽快に染み渡りました。
そして、あれから数日経つけど、僕の頭のなかではあのメロディー達がずっとずっとリピートしている・・・。
photo by kenji nishida