長きに渡るヒップホップの歴史において、一際グローバルに溶け込んだ時代があった。その中で最も輝きを放ったRUN DMC。 その音楽はもちろんの事、ファッションやスタイルはブームを超越し今なお多くの影響を多方面に植え付けている。「Advertising Week Asia 2017」で来日を果たしたRUN DMCのラッパー、Rev. Runに少しの時間だがお会いすることができた。アディダスのジャージとスニーカーに身を纏いしその伝説の男にショートインタビューを敢行。現在の活動や、ルーツの片鱗を伺った。
2017/06/01(木)赤坂BLITZで行われたパフォーマンス・フォトと共にご覧ください。
Rev. Run (RUN DMC) Interview
—– 現在の活動状況を教えてください。
RUN DMCとしては6/9にロンドンの郊外でデヴィッド・ゲッタとかと一緒にIsle of Wight Festival(ワイト島音楽祭)に出演したり、デンマークのTinderboxというフェスにも出演するよ。
—– 最近はRUN DMCとして大きなイベントに出演する事が多いのですか?
あとは、今回も一緒に来日しているDJ RuckusとDJセットでやる事が多いね。2人でラスベガスで定期的に公演も行っているんだ。それとRUN DMCとしての活動を並行して行っている感じだね。
—– 新たに作品をリリースすることなどは考えていないのですか?
今は考えていないね。
—– そこには何か理由があるのですか?
自分たちのレパートリーがたくさんあるので、今はそのクラシックヒットをパフォーマンスするのが一番ベストではないかと考えているんだ。
—– そういった80年代、90年代にRUN DMCが成功した最大の理由はなんだと思いますか?
情熱であったり音楽に対する愛情、楽しんでやっていた事が要因だと思うよ。あと、才能もあったんだと思う。
—– その当時、表現方法としてなぜヒップホップを選んだのはなぜですか?
コービーブライアントがバスケットボールに影響されたように俺もヒップホップを初めて聴いたときに「これしかない」とインスピレーションを受けたんだ。それは神からの自分への贈り物だと思うね。
—– そのインスピレーションというのは例えば誰の音楽からですか?
俺のバッググラウンドは、フランキークラッカー、グランドマスター・フラッシュ、カーティス・ブロウ、コールド・クラッシュ・ブラザーズとかたくさんのアーティストに影響を受けたよ。
—– 今は息子さんのディギー・シモンズさんもデビューされて、類まれな才能を発揮されていますよね。息子さんの音楽も聴かれたりしますか?
もちろん聴いているよ。最高だね!
—– 具体的にどういったところが素晴らしいと思いますか?
全てだよ!ディギーがやる音楽は何でも好きだね。
—– 今、音楽以外に興味がある事って何かありますか?
テレビだね。自分が出演している番組だと、MTVで『Run’s House』っていうドキュメンタリー番組をやっているから是非色んな人に見てもらいたいね。
—– あと日本ではRUN DMCの音楽はもちろんなのですか、ロゴデザインにも多くの方がインスパイアを受けています。最初にこのロゴが出来た時のこととかって覚えていたりしますか?
多くの人が愛してくれているのは喜ばしい事だよね。ロゴができた時の事はあまり覚えていないんだけど、永い間ずっと変えずに来たデザインだからね、俺達自身も愛着は相当あるよ。
Advertising Week Asia 2017
Advertising Weekとはマーケティング、広告、テクノロジー、そしてエンターテイメントなどの業界がひとつとなり多くのビジネスリーダーがプレゼンテーションを行う世界最大級のマーケティング&コミュニケーションの祭典。発祥の地ニューヨークでは14年目を迎え、来年には5大陸への進出を果たす。毎回時代を象徴するキーパーソンが集結し、これまでにシェリル・サンドバーグ(Facebook COO)、アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創設者)、マーティン・ソレル(WPPグループCEO)をはじめ、ジョン・ボン・ジョヴィやファレル・ウィリアムスなども登壇している。さらにライブパフォーマンスにはこれまでスティング、ブルーノマーズ、ジョンレジョンド、アウトキャスト、ブーツィー・コリンズ、スヌープドッグなどが出演。
日本では昨年に続き、2度目の開催となり、今年はクリス・コックス(Facebook 最高製品責任者 )、吉永泰之(株式会社SUBARU 代表取締役社長)、サラ・カサノバ(日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長 兼CEO)、スタニスラブ・ベセラ(P&G ジャパン 代表取締役社長)、ダン・テイラー(Google グローバル・アドバタイジング担当 マネージングディレクター)などをはじめ様々なビジネスリーダーがキーノート・スピーカーとして登壇した。最終日となった6/1(木)赤坂BLITZで行われたWrap upパーティーでは、Rev. Run (RUN DMC)がライブパフォーマンスを披露し会場を大いに沸かせた。
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