Profile of |アラゲホンジ|
アーバンなモダン・ファンクとプリミティヴな民謡を横断する、過去誰も鳴らすことのできなかったジャパニーズ・ソウル・ミュージック。日本の音楽地図を極彩色に塗り替えるアラゲホンジのネクストステップ! 前作『たからかぜ』から約3年、内田直之(LITTLE TEMPO &etc)、高橋健太郎がエンジニアを担当した待望のサード・アルバムが遂に完成!!!
日本はおもしろい。この列島には素晴らしい歌があり、祭礼や伝統行事があり、リズムがある。近年そうした日本列島に息づくさまざまな文化を再評価する動きが盛んに行われており、音楽方面でもさまざまなアプローチが試みられているが、東北を中心とする各地の民謡や伝統リズムに取り組んできたグループ、アラゲホンジの活動もそうした潮流のひとつに数えられるかもしれない。だが、アラゲホンジは自身でまとっていた「お祭りロック・バンド」という衣装を脱ぎ捨て、階段三段飛ばしぐらいの勢いでネクストステップに到達してしまった。このニュー・アルバムにはこれまでの作品のように民謡や囃子のエッセンスも取り込まれているが、ここには同じようにジャズに対するプログレッシヴなアプローチがあり(数曲の音の質感にはフライング・ロータスが意識されていることは書いちゃってもいいのだろうか?)、摩天楼煌めくモダン・ファンク~アーバン・ソウルがあり、ニューウェイヴ・ファンクと神楽の融合があり、リーダーである齋藤真文のニューソウルへの愛情がある。誰も足を踏み入れたことのなかったプリミティヴ・ポップの地平を切り開く、極めて野心的なジャパニーズ・ソウル・ミュージック。心躍らせ、涙腺を刺激してやまない9曲の名曲が今、世界に放たれる。 – TEXT BY 大石始(ライター/エディター)
アラゲホンジ
『はなつおと』
2016.09.07 Release
01. 秋田大黒舞(秋田県民謡)
02. Echo
03. でたらめ神楽
04. 十万人の橋
05. このゆびとまれ
06. ハルカゼ
07. はなつ音
08. たま送り
09. 生保内節(秋田県民謡)
CAT NO. : GLRE-CD05 ¥2,000+tax
バーコード : 4526180394167
FORMAT : CD
LABEL : GLOCAL RECORDS
アラゲホンジ
2007年、秋田県湯沢市出身のソングライター 齋藤真文を中心に結成。東北地方をはじめ日本各地の民謡や伝統リズムと、汎ブラック・ミュージックの融合を柱に置き、「秋田音頭」、「相馬盆唄」、「リンゴ追分」などのカバー曲にも独自のアップデートを加えて提示する。2010年には”FUJI ROCK FESTIVAL ROOKIE A GO-GO”に出演し、以降”SUKIYAKI MEETS THE WORLD”、”橋の下世界音楽祭”など、全国各地の音楽フェスに参加。2013年の2ndアルバム「たからかぜ」発売時には、新聞・雑誌・ラジオなど多くのメディアから注目された。2016年9月、3rdアルバム「はなつおと」をリリース予定。さらなる洗練と進化を遂げた新譜に期待が集まる。
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