いつころからでしょうか?世間でこのハロウィンという文化が流行し始めたのは?気が付いたらサッカーの応援や某政治家の演説などのように、渋谷の交差点が若者で埋め尽くされ、少し度が過ぎているのでは?なんて事も言われてますが、このハロウィンは、バレンタインやクリスマス同様、元々の発祥文化などほぼ重要視されず、自分達なりのアレンジを加えて楽しむという日本特有のお祭り行事の一つなわけですが、実は既にバレンタインの経済効果も超えた1100億円とも言われております。
起源は元々古代ケルト人の秋の収穫祭を祝い、悪霊などを追い出す為のお祭りだったなんて言われてますが、実は数年前に現在はアメリカの大きなお祭りの1つとされているこのハロウィンに参加した事があります。場所はロスアンジェルスのウェストハリウッド。世界最大とも言われているハロウィンコスチュームパレードが行われていたのですが(ゲイの聖地でもあります)、ストリートではDJがプレイし渋谷のセンター街とは比較にならない位の人の多さと、コスチューム力のレベルの高さに圧倒されたのを覚えています。既にここアメリカでももはや何の為のお祭りなのか分からないという状態だったので、この日本のハロウィンフィーバーが白熱しているのは、なんだか凄くうなずける気がします。
そんな中、当の僕もしっかりと衣装をカスタムし、時間とお金をかけ完璧に仮装。原宿や下北沢や渋谷など、普段遊びに行く以上の数のパーティーやイベントを周り、最終的に辿り着いたのがこちら代官山UNITで行われておりました<ハロウィン・マスカレード・パーティー 2014>。今回はゲストDJに、名門レーベルWARPの一員でもありますアトランタ出身のPrefuse 73。その他DJ EMMAや今年FUJI ROCKでも素晴らしいDJを披露したMixmaster Morrisなどが参戦。ハロウィンとPrefuse 73?ハロウィンって言ったら、ジャーマンメタルか(笑)分かりやすいハウスなんかがイメージにあったので、どんな感じになるのか凄く興味があったのですが、仮装したクラバー達が、彼がプレイする少し怪しげでスロウで独自なリズムに合わせて踊っているのがなんだか凄く新鮮な感じがしました。ストリートでのあの大騒ぎを避けて来た音楽好きが、ただ単純にいつもと違う服を着て少し大胆な行動が出来るといいますか。実際、僕も仮装をして街に出ると、自分では無いような感覚に陥り、いつも以上に気持ちがオープンになって人と接したり話しをする事が出来たので、きっと街に出てた人達もみんなそんな感じで、普段よりも更に強いパーティーバイブスがUNITに充満しておりました。
街やクラブで結構色々な人と話す機会があったのですが、何気に初めてクラブに来たなんていう若い子達や、久々に来たなんていう大人もたくさんいましたね。こういうイベント事で、普段夜遊びをしない人達が夜遊びの楽しさを知って踊る事の楽しさを覚える事で、更にクラブシーンが盛り上がるのであれば、ハロウィンって最高な行事ではないですか。経済効果もあって、街に活気が出る。形はどうであれ本来の遊びの根本をこの一夜で垣間見たような、そんな夜でした。でも、みなさん。度が過ぎたナンパやゴミのポイ捨てなど、マナーだけは守りましょうね。楽しい遊びも、今の日本では一人一人の残念な行動によって、更なる規制がかかる事もありますから。
HALLOWEEN MASQUERADE PARTY 2014 supported by SOL REPUBLIC
2014.10.31 (Fri) 23:00 OPEN/START
at 代官山UNIT/SALOON/UNICE
-出演者-
Prefuse 73 (WARP/Yellow Year Records)
DJ EMMA (NITELIST MUSIC/MALAWI ROCKS)
ATAK Dance Hall (渋谷 慶一郎+evala)
MONKEY TIMERS
Anchorsong
Mixmaster Morris a.k.a The Irresistible Force (Ninja Tune)
INNER SCIENCE
Supermaar a.k.a DJ MAAR (DEXPISTOLS)
TAAR (ROC TRAX/PARK)
DJ YOGURT (Upset Recordings)
VJ MANAMI
主催:株式会社スタンダードワークス/STANDARD WORKS CO. LTD.
企画制作:株式会社プリミティヴ/PRIMITIVE INC.
特別協賛:SOL REPUBLIC