イリノイ州ベレヴィルでジェフ・トゥイーディとジェイ・ファーラーのふたりを中心に結成されたアンクル・トゥペロは、オルタナ・カントリー・シーンの顔役的存在だったが、4枚のアルバムを残して94年に解散。直後にトゥイーディが立ち上げたのがウィルコだ(ファーラーはサン・ヴォルトを結成)。
1998年、英国の社会派ベテラン・シンガー・ソングライター、ビリー・ブラッグと共にウディ・ガスリーが遺した詩に曲をつけて演奏したプロジェクト・アルバム『Mermaid Avenue』を発表(同プロジェクトの第2弾も00年に発表)、各方面で好評を博す。
2002年、『サマーティース』での進化を布石に、ジム・オルークをミキサーに迎えた4作目『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』でバンドは、米ポストロック・バンドの中心となりえる立ち位置に到達、一気に知名度を上げた。
2003年、真冬のロック・フェス『マジック・ロック・アウト』出演のために初来日。04年発表の『ゴースト・イズ・ボーン』(全米最高位8位)では、音響系からポップ、ロック、カントリー、ジャム系までのサウンド世界を縦横無尽に行き来し、グラミー賞では最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムと最優秀パッケージ・レコーディングの2部門を受賞、さらにこの頃には現在の"最強メンバー6人"が揃い、ライヴ・バンドとしても目覚ましい躍進を遂げていったのである。
2007年、"最強の6人"による初スタジオ作品『スカイ・ブルー・スカイ』(全米初登場4位)を発表、2008年2月には地元シカゴで「完全なるウィルコを見せたい」と、5夜に渡るコンサートを実現させ、毎夜30曲余、3時間に渡るショウを繰り広げている。
2009年6月、通算7作目となる『ウィルコ(ジ・アルバム)』をリリース。満を持してタイトルにバンド名を冠した意欲作で、タイトル同様一見シンプルでありながら、バンド史上最強と言われる布陣が、緻密さと大胆さを自在に操り深く濃密な世界を描き出している。
2011年、自身のレーベルdBpm Recordsを設立、8作目のスタジオ・アルバム『The Whole Love』を発表した。
2014年11月(日本盤は2015年1月予定)、結成20周年を祝してのベスト盤、スタジオ・レコーディングから38曲を厳選して収録したエッセンシャル・コレクション『WHAT'S YOUR 20? ESSENTIAL TRACKS 1994 - 2014』、そしてレア・トラックを集めたボックス・セット『ALPHA MIKE FOXTROT: RARE TRACKS 1994 - 2014』がリリースされる。
関連リンク
■WILCO Official Website- 2014.10.31
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WILCO – Best Album 『WHAT’S YOUR 20? ESSENTIAL TRACKS 1994-2014』 / Rare Track Set 『ALPHA MIKE FOXTROT: RARE TRACKS 1994 – 2014』Release
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