Profile of |no entry|
前作から2年、紆余曲折を経て2014年9月、待望のニューアルバム『yes』をリリースしたno entry
メンバー6名全員に登場頂き、今作についてのポイントや昨今の事情、今後の展望などを伺った。東京タワーでのアコースティックライブ終了後の和やかな雰囲気の中行われたロングインタビューに加え、先日、白浜フラワーパークで行われた野外イベント【あわのネ】と7月に同会場で行われた【ウェディングフェス】でのライブフォトも併せてご覧ください。
no entry
Vo : 山下 雅士(marcy)
Gt : 山城 徹(YamashiRoll)
Ba : 須藤 晃(AKIRA)
Per: 相馬 剛志(AIBA)
Dr : 増田 亮(RYO)
Gt : 永野雄一郎(Nappo) ※サポート
no entry Interview
—–まず、no entryを知らない人のために簡単にどういった感じのバンドなのか教えて頂けますでしょうか?
marcy : 端的に言うとキャンプトロニカバンドです!
—–と、言いますと?
marcy : 僕ら元々はミクスチャーバンドで好きな音とかを色々取り入れて今に至るんですけど、特に野外フェスでライブをやる事が好きで、そういった所でどういうジャンルなのってすごい聞かれることが多くて、説明をする時にどうする?ってなった時に知り合いから『キャンプトロニカ』が良いんじゃないのって言われて、それからそういう風に言うようになりました。なんかキャンプ好きそうな生バンドの音に、エレクトロニカの要素が入ってるみたいな意味でキャンプトロニカって言っています。
—–キャンプができて、例えばキャンドルがあって、野外で踊れてみたいな、
marcy : そうです。トロニカはエレクトロニカのトロニカなんですが、前作までは鍵盤がいたんですけど、メンバーが替わって、ライブではツインギターですし、音源ではギターのヤマシロールがエレクトロな音を入れてるので一応は継承されてはいるんですけど、今回のアルバムはトロピカルというのが軸にあってそこから派生する色々な音を入れていった感じです。
YamashiRoll : 俺はオーガニックグルーヴ×エレクトロフィーリングでキャンプトロニカって言ってるんですけど、大雑把にいうとそんな感じですかね。
—–そして、ニューアルバムが9/3にリリースされたわけですが、この『yes』というシンプルなタイトルに込められた想いや意味などあるのでしょうか?
marcy : 僕らバンド名がno entryなのでわりとネガティヴな響きが結構あると思うんですよ。
Nappo : 確かに(笑)
marcy : でも心はyesなんですよ。yes entryに改名しようって一回言った位なんですよ(笑)でもさすがにそれはやりすぎだって事になったんですけど。前作の『FUTURE WITH HOPE』の時もそうだったんですけど、大体年末年始とかに僕の中で今年は何の年だみたいな感じで降りてくるのがあって、今年バリの近くのギリアイルって島に行っていたんですけど、その時にふとyesと!
起こりうる全ての事に対してyesだと。
なんでかと言うと311以降今色々な事があるし、バンドも一回解散しそうになって、そういうようなところで本当は一回折れてるんですよ。そのほぼ折れちゃった状態にあってそれでも一緒にやってくれるっていうメンバーが残って、新しいメンバーも入って、こうなってくると色々な事があって外部のことはコントロールできないけど、自分がyesだと。なにがあってもyes。そうすれば開けていくと思うので、というのでyesです!
—–なるほど、とにかくポジティヴにいこうっていう感じなのかな。
marcy : そうです。起こりうるすべての事に対してyesと!
AIBA : (ぼそっと)ありのままを受け止めよう
一同 : (爆笑)
AKIRA : アナ雪ね!
marcy : そう、だからバンド的にも時代的にも今yesなんじゃないかと。
—–今回はそのタイトルがあった上で楽曲を作っていった形ですか?
marcy : タイトルは最後に決まりました。
—–すると先ほど言っていたトロピカルというのがそうなのかも知れないのですが、明確なコンセプトを持って作り出したアルバムではなかったという事でしょうか?
marcy : 今回のアルバムは、ちょうど2014年の1月とかから作り出していて、すでにyesって感じはしていたんですけど、アルバム名としてはどうか分からない状態でした。その中で『夜の太陽』という曲と『jump around』と『春』と『magic bus』のリミックスっていうのは元々あった曲なんですね。なので新しく作った曲は、『I know』 『heaven』 『和を愛へ』 『magical island』の4曲で、それに関してはある程度トロピカルを意識してやっています。
—–その他、今回のアルバムではこういう所を注目して聴いてほしいみたいなのってありますか?
marcy : アキラ、今回ベース今まで一番良かったんじゃない?
AKIRA : 前の2作品に比べると一番グルーヴィーにできたかなと思って、以前だと結構ピコピコみたいな音が前面に押し出されていたんですけど、今回は生のバンドとしてのグルーヴみたいなのが、特に『和を愛へ』は個々が光っていて自分の中では良い曲だなって思っています。
marcy : バンド感は出たよね!音像としても少し生っぽくしたいっていうのがあったので。
—–注目ポイント、皆さんそれぞれありますか?
YamashiRoll : メンバーが替わったのでグルーヴ自体が解る人には解ると思うんですけど、ドラマーが替わっているから、
marcy : 大きいよね。
YamashiRoll : なので、アキラが言ったみたいに生のグルーヴの方にシフトしてギターとかも今回は前よりもいわゆるリフレインが少ないかなと思う。同じフレーズを弾いてくっていうのがダンスミュージックとかでは多いんですけど、今回ギターのいわゆるオブリガードってやつとかソロとかが以前の作品よりは多く出てるなって思います。
—–ギターは2人での住み分けみたいなのっていうのは?
YamashiRoll : あっ、ほぼ僕が弾いてます(笑)CDに関しては!
CDに関しては何弾きましたか?ナッポ先生?!
Nappo : CDに関しては『和を愛へ』、あとアコギで『I know』の間奏のところですかね。
YamashiRoll : あと、鍵盤は僕が弾いているんで、自分で勝手に住み分けしたつもりです。鍵盤のフレーズとギター2本、2本っていうかメインのバッキングに対するオブリとか単音フレーズとかと、鍵盤も前からのに引き続きエレクトロフィーリングみたいなのもちょっと入れたかったので、それで多少は入れたつもりです。
—–ライブを観る感じだと、パーカッションのアイバさんのところでもそういったエレクトロな要素は見受けられますよね?
YamashiRoll : エフェクトのカオスパッドですね!
AIBA : エフェクトのところは、がんばり、、ました。
一同 : (爆笑)
YamashiRoll : カオスパッドの音って結構入ってるんだっけ?
AIBA : ちょこちょこ。でも前回よりは減ったかも知れないですね。
marcy : レコーディングに関しては減ったけど、あの機材を変えたよね!?
AIBA : 結構新しい機材を入れたり、今回周りの人のサポートが凄くてなんかそこで新しいアイディアだったりそういったものをとり入れてみました。
YamashiRoll : おおっ!
—–そして、ドラムのマスダさんが新加入ですね!?
RYO : はい、今作から参加です。
—–元々知り合いだったのですか?
RYO : いや、全然知り合いとかじゃなくて、僕は個人で活動していて、でもバンドやりたいなっていうのがずっとどこかにあって、ちょうどno entryが募集していたのを知って応募した感じですね。
YamashiRoll : でも1ヶ月か2ヶ月くらいでレコーディングに突入しているっていうすごいタイトな感じでしたね(笑)
marcy : ドラマー候補みたいな形で何人かやって貰ったんですけど、その中で1ヵ月後にはレコーディングだからっていう状態で。
—–そこで絶対決めなきゃいけないっていうバンドとしての事情もあったわけですね。
marcy : そうですね。最悪サポートのままでも突入するつもりでした。
YamashiRoll : すごいですよ!
marcy : yesなんで!
RYO : でも、まあ満足したアルバムなので良かったです!
—–2年前のアルバムからはドラマーが入れ替わっただけですか?
YamashiRoll : ドラマーとキーボードがいなくなっています。
marcy : その代わりにヤマシロがキーボードをちょっと弾いて、ナッポ君がギターちょっと入って。
YamashiRoll : ジャムって曲作りとかもしてて『和を愛へ』とかはそれこそナッポ君とジャムりながらやっていたので僕が弾くよりは元々のグルーヴを本人に弾いてもらった方があの曲の感じはでるのかなと。
marcy : ギターは元々ずっとヤマシロだったんですけど、それでno entryのグルーヴっていうのがあったんですけど、それとはちょっと違うのがその『和を愛へ』では出てたかなと。
YamashiRoll : その他の曲は結構出来上がっていたのでそこはもう僕が弾いちゃってますね。
marcy : だから音源は音源ですごく聴いてもらいたんですけど、プラス、ライブでは音源とまた違くなっているんで、今ライブは凄く観てもらいたいですね。
—–ここ2年で状況的には結構変わったということですね。
marcy : 変わりましたね。2012年にリリースして、2013年の1月にツアーファイナルをワンマンでやったんですけど、その時にドラムが抜けて、その後鍵盤も抜けて、その2013年というのは台湾の野外フェスとあわのネ2013があったんですけど、それ以外はあんまりバンドセットでライブをしていなくて
YamashiRoll : メンバー探しながらアコースティックセットとかでやったりしながら、
marcy : 2014年ギリギリのタイミングでドラムが決まって、
RYO : 満を持して(笑)
一同 : (笑)
YamashiRoll : 2013年はサポートドラムで6ヶ月くらいやって、4,5人は試したよね!?
marcy : そう、4,5人の中からやっぱりマスダさん!
—–救世主じゃないですか~
RYO : そうなんですよ!(笑)
AIBA : 自分で(笑)
一同 : (笑)
YamashiRoll : でも色々なドラマーとセッションして、
marcy : バンドとしてもそれは成長したよね!
YamashiRoll : うんうん。
marcy : 人が変わるとこんなに違うんだっていうのが解りましたね。
YamashiRoll : ただのセッションじゃなくて、僕らの曲をやってもらうから同じフレーズを叩くんだけど、やっぱり色々なドラマーの人にやってもらうと全然人によって違うっていうのが体感として解るというか、
RYO : その辺、露骨だよね結構。
YamashiRoll : マスダさん良かったです!
marcy : バンドとしては少し客観的になれたかなと。
—–なるほど、そこが大きく変わった内的要因でもあると。
AIBA : 亮が良いグルーヴ出してたよ(笑)
一同 : (爆笑)
—–亮が!?
AIBA : 亮が!
YamashiRoll : アキラ君、その辺リズム隊なんでね、
AKIRA : そう、いっぱい色々な人を試したんですけど、
—–やっぱ相性は大事ですよね?
AKIRA : やっぱ一発目の、ガッと合わせたときの、第一印象みたいなのがやっぱり、
—–第一印象から決めてました?!
AKIRA : そうですね!
—–それから、アルバムにはリミックスが収録されていますね。
marcy : はい、Primulaさんですね!
—–前作でもリミックスは何曲かやってますよね?
marcy : 前作はsphontikとDJ mitugu a.k.a ミックさんがリミックスしてくれて、このPrimulaさんは前回出したアルバムが凄い良くて、プリプリムラムラ青春テクノって感じなんですけど、『magic bus』の感じと合わせたら面白いんじゃないかなってお願いしました。
—–イベントとかで一緒になったことはあるんですか?
marcy : なった事はないですね。本当に音源を聴いて、たまたま共通の知り合いがいたので紹介してもらってラブコールしました。
—–Sphontikさんとの関係は?
marcy : 高校の先輩です。
—–なるほど、昔からの繋がりがあるんですね。
marcy : はい、越谷高校軽音楽部の1個上の先輩です。
—–あと、MUSIC VIDEOに関しても新曲が2本公開されていますが、制作に関して何か拘ったのでしょうか?
marcy : どちらも僕の専門学校のときの友達でCMディレクターの近藤巧に制作してもらいました。そのうちの1つ『I know』は、同じく同期で映画科を卒業したのにマギー一門に入ったマギー直樹っていう芸人がいて、
—–あの、マジシャンの?
marcy : そうです。彼が出てくれていて、あと元々no entryのお客さんなんですけど、今回はじめて綿引綾子さんがこのPVのために水着になってくれたっていう。あと、PVを撮らせてもらったところも、今年のあわのネという野外フェスの会場でそのオーガナイザーが結婚パーティーをウェディングフェスっていう形でやった時に撮らせてもらいました。もう一本の『heaven』はメンバー含めて色々な人に出演してもらって、1コマずつ書き出して色塗りして作りました。あと、アルバムトレーラーがあるんですけど、それは元メンバーでパーカッションの小熊君が人肌脱いでくれて
—–あの踊ってるやつですね!?
marcy : 踊ってるやつです!イイからだで(笑)
—–制作、出演含めて繋がりが凝縮している感じですね。
marcy : そうです!色々な人に支えられて作ってます。
—–この2年で色々難しい部分もあったかも知れないですけど、現在の状態は良さそうですね!
marcy : そうですね。前作リリースして半年間はがっつりやっていたんですけど、そこからメンバーが抜けて、半年間新しいメンバーを探したり、そこからは次の制作期間に入っていたので、外からみたら止まってるように見えたかも知れないですけど、新たにリリースして、これからようやくまたがっつりやっていけるなって感じですね! 来年は10周年なので! あとは、新しくスタッフも入ってすごいサポートしてくれるので助かっています。
YamashiRoll : やっぱりバンドを客観的に見てくれるスタッフがいてくれるって今までありそうでなかったので、結構違うと思いますね。
—–出演するイベントとかにも違いは出てきていますか?
AIBA : 最近は新しい客層にアプローチしてるというか、
marcy : 今までのお客さんじゃないところに広めたいっていうのがちょっとありますね。
—–それでも、いわゆるライブハウスでのライブってほとんどないですよね?
marcy : ないですね~
—–これは意図的にそういう風にしているのですか?
marcy : 前からずっとそうだったんですが、外でやるのが好きなのとパーティーがしたいっていうのがあって、でもこれからはそういったブッキングのイベントも出ていけたらとは思っています。
—–イベント云々というより、ライブハウスって機材とか含めてがっつり音が出せる部分ってあるじゃないですか? そういうった部分に飢えることはないですか?
YamashiRoll : 音って絶対重要なんですけど、no entryの場合はそこの現場の総合的な雰囲気とかで魅せた方が強かったりする場合もあるのと、それほど大音量を必要としていないような気もするんですね。だからお酒飲みながら踊ってくれる環境の方が、それがライブハウスに無いとは言わないですけど、野外とかの方がそういった環境に合っているような気はしますね。
AIBA : 解放感。
YamashiRoll : そう、解放感ね!
Nappo : まとめた~(笑)
一同 : (笑)
marcy : でも、ライブハウスとかクラブの音の良さはやっぱりあるよね!
YamashiRoll : もちろん、もちろん!だからこれからはそういう所でも是非やりたいよね!
—–ちなみにそういった各地での野外イベントだと客層や機材などその都度違ってくる部分があるかと思うのですが、セットリストやステージングなど意識的に変えたりはしますか?
marcy : そうですね。そのイベントの客層や雰囲気に合わせて選んでますね。あと、会場を見てセットリストも変えたりしますね。
—–去年、台湾でライブをやった時はそういった部分どうでしたか?
marcy : 台湾でやった時は、いままでずっとno entryが日本でやってきた一番良いセットリストをぶつけに行った感じですね。最初出る時間が二転三転してフロアにほぼ人がいないっていう状況だったんですけど、演奏中にすごいいっぱい人が集まって来てくれて最終的には輪になったので、これは結構海外とか、知らない人、今までの層じゃない人にも可能性はあるなってその時すごく感じたのがあって、今回J-POPの層とかクラブの層の人にも聴いてもらいたいなと。
—–なるほど、色々な人に観てもらえるのは良いですよね!
では、ちょっと話しを変えまして、メンバー同士は普段から音楽以外の会話もしますか?
AIBA : 下ネタを~
一同 : (爆笑)
—–男が6人集まっちゃったらそりゃそうなりますか(笑)
marcy : 周りに女の子いなくなった瞬間に結構下ネタの率上がりますね(笑)
一同 : (爆笑)
—–そんなあからさまに(笑)
YamashiRoll : でもそれで一体感がね!
AIBA : グルーヴが(笑)
marcy : ちょっと中学生みたいなんですよね(笑)でもメンバー変わってからはバンドの事に関しても話す機会は増えましたね。
—–そういった真面目な部分との切り替えはどうしてるんですか?
marcy : 下ネタとシリアスな話の切り替えって事ですか?
—–そうですそうです。
YamashiRoll : アイバ君がその辺のコントロールが上手いんですよ!
AIBA : パーカッションよりそっちの方が得意です(笑)
一同 : (爆笑)
YamashiRoll : でも結構大事で、バンドを長く一緒にやっていて、長距離移動の時とか音楽的な真面目な話ももちろん大事なんですけど、あんまりかしこまったり固くなり過ぎてもあれなので良い意味で雰囲気を和ませてくれる、まあブラックジョークだったりするんですけど和ませてくれるには良いと思いますね。そうじゃないとギスギスしちゃうから(笑)
一同 : (笑)
—–やっぱりそうじゃないとね(笑)仲良いんですね!
marcy : 良いです良いです(笑)
AIBA : 良いって言うのもなんかね(笑)
—–じゃあ、せっかくなのでこの機会に他のメンバーに言っておきたい事などあれば言っちゃってください!?
AIBA : 結構長くなっちゃうかもしれないですけど
一同 : (爆笑)
marcy : 僕は・・・、色々皆さん僕の気の使わなさなどあると思いますが一緒にやってくれてありがとうございます。
AIBA : ほんとだよ
一同 : (爆笑)
AIBA : 良くやってるわ俺(笑) 僕は何もないっす!
RYO : 俺は、、、もっと飲み会を増やして欲しい!
一同 : (爆笑)
Nappo : 潰れたいだけじゃないの?酒弱いんですよマスダさん(笑)
一同 : (爆笑)
Nappo : 俺は、なんだろ、良いバンドだなぁ~って思いますよ。
YamashiRoll : 最後にちょっと真面目に言えば僕も含めて、前にナッポ君とかに進められた本があるんだけど、『伝え方9割』っていう。
Nappo : はいはいはいはい!
YamashiRoll : 6人って結構多い方だと思うんで、やっぱり音楽やっている人は自己主張も強いと思うので『伝え方9割』内容ももちろん大事なんだけど、そういったところが僕も含めてみんなが上手く噛み合っていければなと思います!
Nappo : すごいイイ!紳士なコメントだったね(笑)
—–ではそれもふまえて少し話しを戻しまして、制作面に関して伺いたいのですが、
楽曲制作に関して役割、進め方などはどうしていますか?
marcy : とりあえず僕が歌詞とメロディーを考えてきて。今回のアルバムで作った曲に関して言えば、最初にすごいラフを持ってきて後はみんなでやってもらう。
YamashiRoll : 伝え方9割ですね。それが!
—–基本となるネタをもってきてみんなでセッションとか繰り返す感じですか?
marcy : コードが合っているのか合ってないのか解らないような、でもこういう風にしたいんだよっていうのと、そこに入っている歌のメロディーを作ってきてそれを合うようにこうしたいんだよってねって。先生達(メンバー)に伝えてサポートして頂いて、
AIBA : ヤマシロの解読から入って、
YamashiRoll : マーシーの言うトロピカルとは? みたいな(笑)
参考の、あくまで参考となるアーティストさんのyoutubeとか送ってもらったりしながら。
marcy : 僕は感覚だけで投げるんで。もし初めて逢った人に伝えるには色々言わないといけないと思うんですけど、そうじゃないのがバンドで10年近くやっている強みで、いつもこういうのが好きとかみんなに聴いてもらって、そうすればちょっとで言っている事が解るというか。ヤマシロはたぶん俺が言っている事をある程度解ってもらえてるんだろうなっていう体で投げるから、、、
それで伝え方9割だよね!?
YamashiRoll : いやいやいや(笑)まあ、意外と俺も解っちゃうんだよね。
一同 : (爆笑)
—–信頼故の言葉の少なさだと!?
YamashiRoll : いやいやいや、そうなんですけど、そういう事だよね。でもサポートメンバーとか入ってもらった時とかにちょっとビクってしちゃうんだよね(笑)
一同: (爆笑)
YamashiRoll : それじゃ絶対伝わらないみたいな(笑)で、俺は解っちゃってて、でもたぶんナッポ君とか解ってないだろうなって解釈が、
Nappo : うん。特にここの2人(marcy、YamashiRoll)は腐れ縁だしね。
YamashiRoll : でもある意味、言葉は少し悪いかもしれないですけど、制作の時にナッポ君だったり、他のサポートの人が新しく入った時とかは、そのままやらせておいて、マーシーのやつを解読して伝えた方がもしかしたらマーシーの頭にあるものを100%投影できるかも知れないけど、せっかく色々な人とやっているから僕もあえて逆らったりする時はあるんですよ。自分の色とか、ナッポ君はナッポ君の色とかがあるからある意味それをやってもらって、それがあまりにも噛み合わなかったらちょっとこういう風に統一しようってなるかもしれないですけど、そういう作業は色々なメンバーとやっている時は僕は結構考えますね。
—–バランスを見ながらって感じですね。
YamashiRoll : そうそう。
marcy : 全部がやりたいようにやっちゃうと1人の色になっちゃう、バンドだから各々のやっている事をやって本当はそれが相乗効果になっていけば良いと思うんだよね。
YamashiRoll : まあ、バランスだよね!あんまりやるとバラバラになるしね。
—–ライブの後とかも各々の良かった点とか話したりしますか?
marcy : しますよ。今日イイ感じで出来たねとか、全体的にどう思ったとか聞きますね。
Nappo : この前の山梨の時(GREAT TAMARIVER FES,)なんてライブ終わってヤマシロが撮った動画をみんなで観てたよね。
marcy : そうだよね、だんだん中学生みたいになってきているよね(笑)
—–そういったみんなで音楽の話をする時間が結構取れているんですね。
marcy : 前に比べたら、
YamashiRoll : ライブが増えてきて、それこそ都内のみんながすぐ帰れちゃうような現場じゃない所が増えてくると、ライブ以外の移動の時間とか一緒にいる時間が長くなってくるのでそういうのはあると思いますね。
marcy : それこそ今まで結構長くやっているから解っているんだろうってあまりしゃべらなかった事も色々な事があってから話し合うようになってちょっとづつ解ってきたりとか。
—–それをまとめているのは実はアイバさんだと!?
AIBA : そうです!
一同 : (爆笑)
—–直近の予定など決まっている部分もあると思うのですが、前作から2年色々あったという事なので、ここからの次の2年でバンドの動きとしてイメージしていることはあります?
marcy : 来年10周年なので、また来年何かしらの形でリリース、アルバムじゃないにしろ、今のこのメンバーで、今回はすぐにレコーディングになったので今度はこのメンバーで詰めた音を出して、あとは自分たちのワンマンをしっかりやりたいなと。あとは一発イベントもやろうかなって思っています。
—–では、最後に何か言っておきたい事はありますでしょうか?
一同 : (目線をRYOさんへ)
RYO : ええ~、俺?
一同 : (爆笑)
—–そうですね!これからのno entryを担っているんでお願いします。
RYO : 最高のバンドで最高のCDを作ったので聴いてください!
一同 : yes!!
YamashiRoll : あと、今まではライブでやってきた曲をある程度アレンジとかも温まっていてレコーディングするっていうのが多かったんですけど、今回はタイトなスケジュールで作ったアルバムなので、これから今のCDに入っている曲が化けていくっていうのが楽しみなので是非ライブに遊びにきてください!
—–OKです! 今日はありがとうございました。
Photo by Akiko Sato
no entry – New Album 『yes』 Release
駆け抜けるような爽快感と混とんとしたジャムフィーリングが織りなすトロピカルポップな3rdアルバム。
日本のジャム/フェスシーンで活動してきたno entry。
海外フェス、メンバーチェンジを経てよりオーガニック、グルービーなバンドサウンドに進化した3rdアルバム。
トロピカルポップな『I know』、多幸感溢れるダンスチューン『heaven』、no entry流フォルクローレ×ハウス×ダブステップな『和を愛へ』、サイケデリックな展開の『magical island』、ライブでおなじみの歌もの『夜の太陽』、『jump around』、Rally Labelの sphontikとコラボしたフォークトロニカな『春』に加え、最新EPがiTunesのElectronicランキング1位を獲得したPrimulaによるremixを含むアセンション前夜な全8トラック!
no entry
『yes』
2014.09.03 Release
01. I know
02. heaven
03. 和を愛へ wonder
04. magical island
05. jump around
06. 夜の太陽
07. magic bus (Primula remix)
08. 春 (no entry & sphontik)
NESF-003 ¥2,000(+ tax)
NESF RECORD / Junonsaisai Records
no entry – I know 【MUSIC VIDEO】
no entry – heaven 【MUSIC VIDEO】
LIVE info
2014年10月5日(日)
『Sense of Forest』@山梨県上野原市さがさわキャンプ場
2014年10月11日
@渋谷PLUG
2014年10月17日(金)
『no entry「yes」発売記念イベント』@タワーレコード渋谷店3Fイベントスペース(イベント特典も有り!)
2014年11月8日(土)
『no entry「yes」リリースパーティー』@渋谷PLUG
2014年11月15日(土)
freeshelterautumn@FreakyShow 静岡
2014年11月15日(土)
『no entry「yes」発売記念イベント』@タワーレコード静岡店(イベント特典も有り!)
2014年11月21日(金)
BAR CAOSAN 6th anv party [Cross trip arrival]
2014年11月21日(金)
『no entry「yes」発売記念イベント』@タワーレコード札幌ピヴォ店(イベント特典も有り!)
2014年11月30日(日)
『no entry「yes」リリースパーティー(長野編)』@長野県松本市 瓦レコ
no entry Official Website
http://noentry.daa.jp/