Profile of |GOST|
2年目のチャレンジで今年のレゲエ祭への切符を手にしたレゲエシンガーGOST。直向きで前向きな彼のスタイルは、聴く者全てをハッピーにするでしょう!レペゼン川崎!GOSTにお話を伺いました!
GOST(Reggae Singer) インタビュー
—–ではまずは初登場となりますので自己紹介をお願いします。
川崎出身でレゲエを歌ってますGOSTです。ゴーストって読みます。
—–生まれも育ちも川崎ですか?
そうですね。31年住んでます。
—–川崎はどうですか?住みやすいですか?
汚いですね(笑)。
—–確かに。。(笑)。川崎って言っても幅は広いですけど、どの辺り?
海よりの京浜工業地帯の辺りになりますね。JRの京浜東北線も東海道も通ってて、後は京急川崎とかもあるんですけど僕はその辺り出身です。
—–実際遊び始めた頃ってどこで遊んでたんですか?
俺らは横浜でしたね。HIPHOPを聴く先輩がいたのでクラブも横浜で遊んでたり。
—–幼い頃に元々音楽に初めて触れたのってどんな音だったんですか?
一番最初は。。なんだろ?自分で一番最初に買ったのはダウンタウンの浜ちゃんの”WOW WAR TONIGHT”だったと思います。
—–お!既にレゲエのテイスト有りですね(笑)。
はい(笑)。でも一番最初に聴いて記憶にあるのはリンドバーグとかで。幼い頃はあまり家でレゲエとかブラックミュージックがかかってる環境では無くて。お母さんがドラマの影響で聴いてたようなポップスとかが多かったです。
—–あの頃ドラマの主題歌はみんなチェックしてましたよね(笑)。その後、ストリートの音楽に出会ったのは?
高校に入った頃位ですかね。あの当時異常なバンドブームでDRAGON ASHとかも凄く聴いてたし。兄貴がバンドやってたりもしたので中学3年生頃はハイスタとかも聴いてましたね。それでハイスタ知って、山嵐知って、スカのPOT SHOTとかSCAFULL KINGとか知って。それでHIPHOPに流れてレゲエに辿り着きました。
—–とると山嵐やDRAGON ASHみたいなミクスチャーバンドのRAPとかを聴いてHIPHOPに目覚めた?
そうですね。それは高校2年位の頃だったんですけど結構はまりました。
—–その当時はまだ歌ってなかった?
遊び程度では歌ったりはしてたんですけど、ただこれで将来食っていくみたいなノリでは無かったですね。その後、一応大学生みたいな事をやってて(笑)。その大学でイベントなどをやってる人とかが周りにいた流れで初めて人前で歌ったのは20歳位と時になるのかな。その頃からRAPもやってたんですけど、いきなり歌ったりちょっと変わった感じではありました(笑)。
—–その頃ってどんな音を聴いてたんですか?
HIPHOPだとEMINEMが全盛期で、レゲエとかは全般的に聴いてました。後はBEN HARPERが大好きで。
—–意外ですね!かなりオーガニックな感じですね。
そうなんですよ!大好きなんです。結構アコースティックの音が好きで。切なくて悲しい感じがなんとも言えないですね。実は結構あの”かさわきのうた”もBEN HARPERからインスパイアされてる部分はありますね。聴いてる音は割りと雑食で、ただ表現したいのがレゲエなだけという感じです。全然そういう音も未だに好きです。
—–確かに当時のAIR JAM世代のアーティストは色んなジャンルが混ざってて新しい発見がありましたよね。
そうですね。色々なアーティストが入り混じって遊んでましたよね。服とかそういうカルチャーが幅広い部分で繋がってた気がしますね。20歳過ぎ位の時に、HIPHOPとかレゲエとかROCK BANDが入り混じったイベントを当時のON AIR WESTとかでやってて、お客さんで遊びに行ったりもしてました。HARD COREのNUMBとか出てて。
—–そういうイベントで違うジャンルを知るきっかけになるから毎回刺激的でしたね。それで今のレゲエっていう軸が出来上がったのっていつ頃なんですか?
大学のその先輩がやってるレゲエとHIPHOPのイベントに遊びに行った時に、今までレゲエというジャンルはもちろん知ってたんですけど、ちゃんとした歌い手さんっていうのは観た事がなかったんですね。それで普通にRAPの人を観る流れでレゲエのアーティストが歌ってるのを見る機会があって。そしたら途中で音を抜くパンピングだったり、音を下げてしゃべったり、リリックを際出させる技術とかを見て、『なんじゃこれは!』ってなって(笑)。ただ歌うだけじゃ無くて、曲中にしゃべるし、一つのオケで何曲も自分の歌を歌ったり、何よりも陽気だし。女の子は笑って踊ってるし(笑)。もうそれから歌うならこれだな!って思ってからしっかりとレゲエをやるようになりました。
—–それまではレゲエを聴いたりはしてたの?
全然聴いてなかったです。BOB MARLEYを知ってる位のレベルでした。それでレゲエを歌い始めて、いつかそういうレゲエのシーンの人達との出会いもあるかなって思ってとりあえずHIPHIPのイベントで歌ってたんですね。でも結局そこでは中々レゲエのシーンとは繋がらなくて。それでバイト先が変わってそこの先輩とかがHIPHOPのDJだったりレゲエのSELCTORだったんです。その人達の東京のイベントに遊びに行くようになってからちょっとづつ知り合いも増えて歌わせて貰ったりしてました。それから神奈川に場所を移してって感じで。
—–結構すんなりシーンには入っていけたんですか?
いやー全然ですね(笑)。ラバダブっていう所謂オープンマイクのような即興で歌うパフォーマンスがあって、若いシンガーがマイクを奪い合ったりして自己表現する場があるんですけど、そういう所で何回も歌って鍛えられてって繰り返しを20代半ば位までやってましたね。そこで少しづつ認められて繋がりを作ってっていう。
—–それを積み重ねながらどんどん名前を広げて行く感じなんですね。
そうなんですね。なので僕はついこの間までコンビの歌を出した位で、ソロ名義の歌が今回の”かわさきのうた”が初めてって位なんで。。それまで10年位水面下でずーーーーっと待ちながら活動してました(笑)。
—–制作自体はずっとやってたの?
やってました。でも僕はどちらかと言うとライブが好きで。ああいう音源ですけど、ライブではくだらない事ばっかり歌ってるわけですよ(笑)。自虐ネタとか、笑いネタだったり。なので現場を知ってる人からは『あの曲出すの?』って感じだろうと思います(笑)。いい意味で裏切れたかなと(笑)。
—–今はライブはオケが多い?
オケもあるんですけど、最近はお陰様でインストバンドと一緒にやる事も多くて。後はBARなどでアコースティックセットでやらせて頂いたりしてますね。
—–そうなると単純に今はクラブで歌うだけでは無いんですね?
半々位ですかね。クラブとかではがっつり皿で歌って、DAYTIMEのイベントとかはバンドさんと一緒にやらせて貰ったりしてます。
—–実際どっちが好き?(笑)
いやー難しいところですねー(笑)。やっぱりバンドの方が音が生きてる感じするし、疾走感も出してくれるし、レゲエのワントラックだったりっていう技術もサラッと尺に合わせてやってくれたりするので盛り上がるし。皿で歌うのはずっと憧れてたしああいうので歌うのも好きだし。でもやっぱバンドかな?(笑)。
—–お客さんの熱量が違ったりしますよね。クラブはお酒と踊りを基本楽しみ来て騒いで、バンドはそのバンドを見る事を目的としてるお客さんが多い。
最近はオールナイトのクラブイベントにもバンドがドンドン出てますしね。ただ問題はドラムセットが置けるかと、後はクラブ自体がバンド向けのPAシステムじゃなったりするので音が悪い時もありますよね。
—–最近のレゲエのイベントってどんな音がかかってるんですか?
今はレゲエだけじゃないですね。もちろん7割8割はかかりますけど、昔のクラシックな名曲からスカもかかるし。
—–最近ジャンルも混ざっちゃってますよね。
後はDUB STEPとかHIPHOPがかかったりもします。結構雑食なレゲエ セレクターって多いしイベントによっては最後J POPがかかってみんなで歌うみたいな(笑)。
—–いいですね(笑)。でもレゲエって括りの中にも色々な要素があるわけだけれども、GOST君の中のアーティスト理想像みたいなのってあるんですか?
基本はジャンル関係なくって考えてるんですけど僕の中ではDANCE HALL RAGGAEで育ってきた部分があるので、三木道山さんみたいなアーティストは憧れますね。歌も歌えて、それで自分でレーベルを管理しながら自分でツアーもするっていうスタンスが凄く憧れます。
—–あ!でも初めて”かわさきのうた”を聴いた時、なんか三木道山さんの雰囲気を感じましたよ。柔らかさとか優しさとか切なさが。
本当ですか!それは嬉しいですね!
—–リリックはどんな事を書く事が多いんですか?
基本実体験です。
—–恋愛も含め?
恋愛も含め(笑)。多少オーバーに脚色をしたりはしますけど(笑)。誰かと会話してるような投げ掛ける感じの歌い方をするので、今時の『超』とか『つーか』とかしゃべり言葉をリリックにするのがメインですね。後は韻は出来るだけ踏むようにして。
—–曲は?自分で作ってる?
歌詞は自分で作っていてトラックなんかは仲間でトラックメーカーがいて一緒に作ったりで。最近は繋がりが強くなって来てて、レゲエってインストのバンドが多いんですけど、そういうバンドさんにお願いして話しながら一緒に制作していく事もあります。
—–バンドだとどの辺りのバンドさんと?
“かわさきのうた”に関して言えば、厚木の歌い手のKARAMUSHIさんに付いてツアー回ったりしてるSEIMAにギターを弾いて貰ったり。後はキーボードにMAYUMI さん(from ALPS BAND )とドラムにYUKKYさん (from HOME GROWN )ですね。
—–それは全部生楽器をレコーディングしてって感じで?
全部生バンドです。皆でシェアして鶴見の獅子ヶ谷ってところでライオンハウスっていうスタジオをやってて。そんなに大きくはないんですけど一軒家を借りてボイスルームメインみたいな感じのスタジオで。そこでレコーディングをしました。ドラムが結構スタジオのサイズ的にもギリギリな感じだったんですけど、HOME GROWNのドラムのYukkyさんにお願いしてなんとかドラムセットを押し込んで頂いて(笑)録って貰って。なんとか生ドラムをレコーディングする事が出来ましたね。
—–音は鳴らしても大丈夫な環境なんですか?
一応周りが谷みたいなところで、それと会社が多かったりするのでギリギリ大丈夫なんです。
—–それは面白いですね!行ってみたい!
是非来て下さいよ!
—–どのミュージシャンも望んでる最高な環境ですね!
有り難い環境ですね。でもお金はかかりますけどね(笑)。
—–ちなみに今は音源として世に出てる曲はどれ位あるんですか?
“かわさきのうた”と2年前と3年前に2人の名義で2曲位出しててそれだけですね。曲は結構ストックがあるんですけど、レゲエ祭に出させて頂くタイミングもあるのでもしかしたらその後リリースするかもしれないです。
—–ようやくレゲエ祭の話が出ましたが、2014 Road to 横浜レゲエ祭で見事優勝しましたね!改めておめでとうございます!
ありがとございます!
—–ちなみに結構前からチャレンジはしてたんですか?
僕は去年は応募で落ちまして、今年で2回目でした。
—–2回目で優勝!勢いありますね!その大会の仕組みをちょっと教えて貰えますか?
毎年だいたい応募が300人位あるみたいで、その中から15人選ばれて。その15人が横浜BAYHALLで3組に分かれて2曲づつ歌うんですね。それで判定で各組から1名決勝に残れて1曲づつ歌う感じですね。ジャッジが割れたら延長みたいのもあって更に歌ったりして優勝を決めます。
—–結構今まで実力あるアーティストが過去に優勝してますよね?
そうですね。今でも活躍してる人気も実力もあるアーティストさんはたくさんいます。
—–という事はGOST君も。。?
いやいやいや(笑)。そう言わしたかったわけじゃないっす(笑)。
—–むしろこちらが言わせたみたいになってますが(笑)。謙遜しつつ自分を出すという(笑)。
いやいやいや(笑)。でもアーティストにとっては上手くいけば環境も生活も変わるっていう位凄く大きな大会で。分かりやすく言うとお笑いのM-1みたいな感じだと自分は思います。次の日からメールとか電話がガンガン来ましたしね。若手だけが出てるわけでも無くて、全国から年齢関係なくみんな集まってくるので実力派揃いで。
—–結構緊張はしました?
『俺はいつも通りの事をやればいいんだ』って気持ちでいたので逆に気楽な部分はありました。
—–そして予想外の優勝(笑)。
俺らはイレギュラーって呼んでます(笑)。
—–それで本番のレゲエ祭はどんなセットで望む予定ですか?
時間が短めなので…悩み中ですが、バックバンドとして先輩のStoned Rockersさんに演奏して頂いて。
—–お!Stoned Rockersですか!凄いですね!
そうなんですよ!導楽っていう同世代の歌い手がいるんですけど、彼のツアーに前座というか盛り上げ役で一緒に行った時にその導楽のバックバンドがStoned Rockersさんだったんです。元々僕は一方的に知ってたし、メンバーの中にも知り合いがいたり繋がりがあったので、そのツアーでメンバーさん皆と仲良くさせて貰ってっていう。ちなみにたまたまなんですがレゲエ祭では、音源の”かわさきのうた”のキーボードを弾いてくれたMAYUMIさんがStoned Rockersのサポートとして参加することになってて、当日も弾いて貰うっていうのは凄く繋がりを感じますね。
—–なんかレゲエ祭でパズルが組み合わされて絵になるような。
まさしく!そのRoad toの1週間前に”かわさきのうた”のビラを撒きに居酒屋へ行った時に出逢ったPAがそのRoad toのPAだったり。凄い偶然的な繋がりと縁を感じますね。
—–ここ10年の集大成にもなりそうですね!当日はどんなLIVEになりそうですか?
“横浜”レゲエ祭なんですけど場所は”川崎”なので、会場の近くに住んでる地元民でもあるしオープニングらしくバッチリ盛り上げたいですね!
—–楽しみですね!がんばって下さい!
はい!チャリで会場入りします!(笑)。後音源などもレゲエ祭後に出して行く予定でいますので是非チェックして欲しいです!
—–今日はありがとうございました!
LIONHOUSE STUDIO Web Site
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