Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|
雨雨降れ降れもっと降れ。
某歌手が昔こんな歌を歌っていましたが。こんな歌を歌わなくてもこちら苗場では毎年雨が降るという事が定説として語り継がれております。が、しかし!今年のフジはまさかの最初の2日間がカンカン照りの快晴。霧一つ発生しなかった初日の天気を受けて2日目の朝、出陣前のフジロッカーズはせっかく用意した長靴を履いて出るか出まいか悩んだ人も多かったはず。実際スニーカーで立ち回る方が全然楽なわけですから。ここまで降らないと逆に<<少しは降れよ。。>>と心の中で呟いてしまうわけですが、やはり苗場のお天道様は期待を裏切らなかった!3日目の朝、起床して外を覗くと歓喜の雨がシトシトと。<<ちょっと降り過ぎじゃ。。。>>なんていう時間帯もあったりはしましたが、乾燥していた苗場の空気を一気に湿らせ、むしろ肌寒い位の温度により会場ではレインコートを羽織る人々をたくさん見かける事が出来ました。
1年に何回あなたはレインコートを着ますか?
僕はこのフジロック以外ほとんど着る事はありません。都内でも雨が降ったらだいたいみんな傘を持ちますよね。1年に一回位レインコートを着用して、雨が体を打つ音と感触を体感するのって、実は凄く貴重な体験なんじゃないかなって思うんです。そしてこちらも同様。
1年に何回あなたは長靴を履きますか?
という事で、この3日目に各々の荷物の奥からやっと取り出された思い思いの長靴をちょっとピックアップさせて頂きました。え?ビル・カニンガム?そんな大それた企画ではありませんが、今まであまり注目してなかった足元をずっと追う事で、それぞれの長靴にも何か物語があるように思えてきました。長靴に表情なんてありません。でも持ち主の意思や心境が少しだけ伝わってくるような気がします。この長靴を履いて踊り、歩き、跳ねて、地面を蹴り共にした一日。また来年もたくさんの長靴が見れたら楽しいですね。