Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|
OUTKAST
2014年7月27日(日) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’14
昨年、再結成がアナウンスされ、日本公演もやってほしいけどなかなか難しいよねなんて思っていたら年始にコーチェラの出演が正式に発表された。あれ~、この流れはもしかしてなんて淡い期待を見事に叶えてくれました!OUTKASTフジロック参戦。
いやぁ~、実質7年も活動していなかったのですね。リリースも2006年の【IDLEWILD】が現段階でも最新ですからね。あの頃の超絶高速ラップはまだいけるのかな? なんてちょっと思ったけど、はい、心配するだけ野暮でした。
序盤から圧倒的なスピード感”B.O.B”で完全に場を掌握。 André 3000とBig Boiの2人がステージ狭しと動きまわる。特にAndré 3000は端から端までマイクのケーブル限界まで、これ以上向こうにはいけないと解るとケーブルを体に巻きつけたりスピーカーに斜めに肘をついてみたり縦横無尽とはまさにこの事か!Big Boiもさすがの存在感を放っているし、DJやギター、ベース、コーラスの2人も非常にクールだ。さらにバックのスクリーンに映し出されている映像も非常に興味深い。見所が満載過ぎていったいどこに目線を合わせたら良いのやら・・・。もう難しく考えるのはやめよう、踊るのさ!楽しいから!
セットリストもほぼベストでしたね。
Big BoiとAndré 3000それぞれのソロも3曲づつ、アンドレの3曲目はもちろん”Hey Ya!”みんなが知ってるフェーマスソング。そりゃーテンション上がっちゃいますよね。
ゲストとしてSleepy Brownが登場したのも見逃せないハイライト。98年にリリースしたうっとりするようなサウンドでセールス的にも成功したOUTKASTの分岐点とも言える楽曲”Aquemini” さらにはBig Boiの”The Way You Move”にも参加。
その他、個人的に聴きたかった”Ms. Jackson”や”The Whole World”といった曲も聴けたし、ホントに盛り上がったね。お客さんの体力もすごいよ、雨が降りしきるフジロック最終日のラスト22時からWHITE STAGEで2時間近いセットだからね。みんな本当に待ち焦がれたライブだったんだと思う。
ヒップホップはブラックナショナリズムを超越し完全に国境を越えた。アウトキャストがデビューした1994年以降この20年で日本でもフォロワーは果てしなく増加したし完全に市民権を得た。アウトキャストが放つこのソウルヒップホップはジャンルを凌駕したよりモダンなものだけど今回のライブで改めてあらゆる面で画期的な存在だったのだと再認識した。ヒット曲もたくさんあるし、派手さもエロさも全てが痛快でした。
彼らは今のところ10月いっぱいまで各地でライブ予定が入っているみたいなのですが、その後の活動はどんな感じなのか非常に気になりますよね。そういえば今回の来日も『なかなか難しいよね』なんて思っていたら見事に実現してしまったのでこの際だから言ってしまおう『なかなか難しいよね』って思うけどこの勢いで新作リリースと早期再来日お願いしま~す!
photo by kenji nishida