Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|
OZOMATLI
2014年7月27日(日) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’14
ここまで様々な音楽に触れ、陽射しを浴びて、たくさん歩き、若干の疲れが見え隠れするフジロック3日目、曇りと雨が入り混じるしっとりした天候。こんな日は優しい穏やかなサウンドで1日をスタートをさせたい気分になりがちだけど、そんな状況をも凌駕しぶっ飛ばしてくれるパーティーバンドがGREEN STAGEのど頭にラインナップしてくれちゃいました!LA発多国籍ミクスチャーバンド、オゾマトリ!!
2000年、2004年、2008年、2010年、今回で5回目の出演ですね♪
フジロックの1つの象徴といっても過言じゃない彼らのライブを堪能しないわけにはいきません。こうなったら思い残すことなくパーティーを楽しもうじゃないか!
メンバーの服装やいでたちはもちろんバラバラ、しかしその絶妙なアンバランスさが実に良い感じ。ちなみにサックス奏者のウリセス・ベーリャはパンクバンドCrassの【反戦】Tシャツを身にまとっている。最高にイカしてるじゃないか!
1曲目”La Gallina” にわとりをモチーフにしたTシャツもバンドグッズとして発売されるほどにすかっり代表曲になりましたね。クンビア要素も多分に含んだラテンのノリがライブの幕開けにうってつけ、当然のように盛り上がります。まあ、全曲盛り上がるんだけどね(笑)
リード・ヴォーカルでトランペットも務めるアスドゥル・シエラとサックスのウリセス・ベーリャが絡み合うように吹き倒す場面に見惚れていたら他のメンバーもところ狭しと動き回る。ロック、ヒップホップ、サルサ、ファンク、ダブなどなど挙げていったらきりがない位に多彩なジャンルが混在したミクスチャーサウンド。
楽しくないわけがない!
伝家の宝刀!”Saturday Night”
ホントはチャリ・ツナがいたら最強なんだけどなぁ~なんて思っていたら、なんかバイオリンがいるな・・・。 あっ、ROVOの勝井祐二さんじゃないですか!さすが色々仕込んでくれてます。祐二さんはこのあとさらにもう1曲参加してくれちゃいました。
バイオリンっていうのもなかなか味のある楽器だよね。
OZOMATLI×勝井祐二(ROVO)、
なんか得した気分です!チャリ・ツナのラップは去年JURASSIC 5のライブで観れたから良しとしよう。
今年リリースしたニューアルバム【Place in the Sun】からの楽曲も含む新旧楽曲織り交ぜたセットリスト。日本語でのMC、コール&レスポンス、ステージを降りてのパフォーマンスなど演奏以外でも盛り上げてくれます。ライヴバンドと称されるバンドは多々いるけど、彼らはそれも踏まえての生粋のフェスティバル・バンドなのだと実感。それを決定付ける事態はライブ終盤、メンバーが続々とステージから降りてくる。そして柵まで越えてオーディエンスの渦の中に!なんとセキュリティー泣かせの暴挙(笑)。しかも、太鼓やカウベル、サックスでの演奏は続行中でメンバー全員が柵を越えてしまった!終わらないライブ。タイムテーブルでの予定時間は終了したのでひっそりモニタが切られる(苦笑)しかしライブは終わらない。ステージでは次のバンドのセッティングが開始される中、客席エリアでの生音でのライブは続行中だ!
タンタンタン タタンタタン♪『あっそ~れ!』
ライブというかこれは祭りだ祭り!!
取り囲むオーディンス。
まだまだ終わらない!
『オーレーオレオレオレ♪』や『からす なぜ鳴くの』ってジャパニーズ童謡”七つの子”まで飛び出しちゃった。もうそれはそれはクレージーですよ。そして今度はそのまま大行進!GREEN STAGEをぐるっと周り物販エリアへの坂を登っていく。最上部では第九のフレーズまで聴けちゃった。歓声を浴びながら最後はタンタタタンタン タンタン♪とウリセス・ベーリャが終わりを伝えるリズムをサックスで奏でると取り囲んだ観衆からはいつまでも『オゾマトリ』コールが続いていた。
メンバーは演奏が終わってからも丁寧に挨拶や握手をみんなと交わし最高の笑顔で戻っていった。
2014年フジロック、今回もオゾがやってくれましたよ!
photo by kenji nishida