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MIXMASTER MORRIS~day dreaming~
2014年7月26日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’14
フジロックと天気の関係は切っても切れない腐れ縁でもあるわけですが、苗場のお天道様のご機嫌次第でその日の行動そのものが大幅に変わってくるというのもこのフェスの醍醐味と言えるわけであります。フェス経験者であれば、その日の天候で気分が変わりあらかじめ予定していた行程が思いっきり変わってくるなんていう事はもう既に承知の上ですよね。雨が激しければ屋内のRED MARQUEEへ逃げ込み、快晴であればGREEN STAGEで日向ぼっこ。そして予想外のバンドとの出会いにフェスの面白さを味わうわけです。
さて、何度も他の記事でもお伝えしている通り今年の苗場の2日間は予想以上の快晴。初日の太陽の光が蓄積された皮膚が、更に2日目も同じように太陽熱を吸収し体が火照り、疲れが少々溜まり始めて来ます。そんな時こそ。。。
そうだ。ゴンドラに乗ろう!
という事で、苗場の避暑地でありますday dreamingで少し休憩するというアイデアは、この2日目のタイミングでは完璧だったはずです。山の天気はいつ崩れるか分からない。行ける時に行くのが得策。思い立ったら直ぐに行動です。目指すは苗場の天空の避暑地。day dreamingへ。
我々が向かったのは、お昼前のまだ空いている時間帯。実際戻りの2時前には下の乗り口は物凄い列が出来ていたので、晴れた日は要注意です。みんな考える事は同じようです。ここ避暑地では、天候の変化が下界よりも激しいという事も忘れてはいけません。一瞬で霧の世界へ迷い込み、そのまま雷が鳴り雨が降るなんて事もあるようですが、(その場合は即下山をしなければいけないようです。ゴンドラが危険な状態になりますから。。)この日のday dreamingは春の陽気に少し日差しが強い程度で、フジロッカーズは敷物を敷いてお酒や飲み物を片手にピクニック状態。シャボン玉が揺ら揺らと目の前を通過、子供の声が遠くから聞こえ。。。昼寝をしてしまう人が多いのは分かる気がします。ここで体力を温存しているのか、はたまた昨夜の夜遊びの疲れを癒しているのかは分かりませんが、どちらにしろここで過ごす時間は残りの2日間を有意義に展開するキーとなって来る事は間違いありません。
到着した頃にはWRENCHのShigefumi Wada氏の心地良いアンビエント・ミュージックが空間全体を包み込み、風や鳥の鳴き声なども加わり更にここday dreamingは癒しの地と化し、草の上に仰向けで寝そべって目を瞑ると夢うつつな状態に陥る。これがまさしくday dreaming。ここの世界では、何もかも頭が空っぽになって、下界のあの楽しかったひと時でさえも忘れてしまう空想的な時間を過ごす事が出来るのです。
Shigefumi氏の次に登場したのが、DJ歴30年以上、数々の功績と歴史を刻んできたレジェンド的存在でもあるMIXMASTER MORRIS。少し予定より遅れて始まった彼のDJタイムは、ちょうど人が下界から訪れ始めた時間帯と重なって、ややまったりなダンスミュージックで時折ロックやディスコなテイストが混ざり独特な空間を作りあげていました。始まって30分程してから、更にここの会場を展望出来る丘の様な場所へ移動。ここでも微かに聴こえて来るDJの音と、今度はメインとなる鳥のさえずりと風で揺れる木々の音が、この上ないピースな空間を作り出し、残りの一日をここで過ごすというアイデアさえも自然と浮かんで来ましたから。実際、ゴンドラの最終発車まで一日ここで過ごす人もいるようです。もう少しまったりと滞在したかったのですが、下界へ移動する時間があっという間に来てしまいました。まだ未体験の方は是非一度は覗いてみてはいかがでしょうか?
photo by kenji nishida