Profile of |G-FREAK FACTORY||FUJI ROCK FESTIVAL|
G-FREAK FACTORY
2014年7月25日(金) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’14
2014年フジロック、WHITE STAGEの1発目を飾るのはG-FREAK FACTORY。
いやぁ~、これまで当サイトで何度も紹介してきたこのバンドをフジロックのステージで堪能できるのは素直に嬉しいものですね!
昨年9年ぶりとなるオリジナルアルバム【S.O.S】をリリースし勢力的な全国ツアーを展開。
今年5月には大盛況に終わった渋谷クアトロでのワンマンライブも記憶に新しい。さらに、7月にニューアルバム【fact】をリリース。と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとはこの事か?! そんな勢いさながらに炎天下の苗場の空の下、その美しき轟音は響き渡った。
毎年、そうだと思うんだけど、特に初日の1発目のアーティストっていうのは、いったいどれほどの人が観に来てくれるんだろうか?という一抹の不安のようなものを抱えているのではないかと思う。しかしそこはフジロック、ボーカル茂木も『正直こんな多くの人に観てもらえると思ってなかった』と言ったように、ライブが直前に迫ると右から左から人が集まってくるのですね~。もちろんバンドの魅力があっての事だけどね。
“日はまだ高く”、”Sunny Island Story”といった楽曲がこのからっとした晴天と相まって一気に会場中をピースの空間に染めていく。
その流れを一転して茂木が静寂を創り出す。
黄色い肌、黒い髪…
日本という国に対しての警笛を鳴らす。2011年3月11日14時46分18秒…免疫の無さ、人間の弱さ、そして自由を得た不自由を嘆き叫ぶ。
彼らにとってこのフジロックが夢にまで見た舞台だという事。
そこでマイクにかけたありったけの想いを吐き出した。
最後には茂木自身が一番大好きな曲だという”EVEN”。全力疾走を続ける現在のG-FREAK FACTORYを代表する楽曲だ。
オーディエンスに、
『ありがとう!』
『幸せになれよ!』
『当たり前はもうないからね』
と感謝と素直な想いを伝え、灼熱のライブを気持ちよく締めくくった。
バンドは、この翌日から全国ツアーに繰り出した。今夏はその他にも様々なフェスや、なにより9月にはまた故郷群馬でのGUNMA ROCK FESTIVAL 2014が控えている。フジロックという大舞台を経て彼らの躍進は留まることなくさらに多くの者を巻き込み進化を続けていくであろう。
photo by kenji nishida