約14時間かけてアメリカは東海岸南部に位置するフロリダ・オーランドへTHE SENSATIONS一行が上陸！
初のアメリカツアーとなる今回は全３箇所、フロリダ州のみとショートツアーだが、内容がすこぶる濃い。
1991年よりスカパンクシーンを牽引する存在としてアメリカのみならず世界中で愛されている、レジェンドスカパンクバンド”Mustard Plug”との帯同ツアーに加え、現行のインディペンデントなパンクフェスの中でも世界的に知名度と規模の大きさを誇るTHE FESTへの出演となっている。
THE SENSATIONSは今回のツアーに先立ち、LESS THAN JAKEドラマーVinnieが運営を務めるPaper + Plastick RecordsよりLPレコード”Just Let Me Turn You Up”をリリース。今作は国内で廃盤となっているカセットEP”A Change Is Gonna Come EP”、シングル”Dig Your Own Grave”をドッキング収録した全10曲が収録されている。
さて、ツアー初日は空港のあるOrlandからほど近いWill’s Pubが会場となる。
数々のUSバンドツアードキュメントVHSやDVDで登場してきそうな、パブ+ステージの会場！
ピンボール台に１ドル札に数々のバンドのサインが書かれ、貼り付けられたカウンター。そして巨大な冷蔵庫と數十種類のクラフトビアーのサーバーなどシチュエーションはバッチリだ！初日のTHE SENSATIONSの出番はトップ。
絶対的にオーディエンスは初見な環境ながらも終始暖かい反応。
曲を追う毎に前列では自由にダンスをするものやモッシュを行う人も現れ会場に熱が帯びて行く。
あっという間に８曲を演奏し切り、会場の歓声と共にステージを後にした。
物販では早くも先程届けられたばかりのLPとTシャツを購入していくオーディエンス。
ジャケットにサインを求める者や、写真撮影を行うなど、初日ライブは大成功だったように思える。
続いての出演は地元バンドDial Drive。小気味良い軽快なポップパンク&メロディックサウンドで会場を賑わしながら、続くはこの日のオーガナイザーが務めるControl
ThisはBlues Brothers “Can’t Turn You Loose”のカヴァーから始まり、オリジナル&カヴァー曲を交えながら終始陽気にステージを運ぶ。
ラストは全員がお待ちかねMustard Plug!
新旧織り交ぜたセットリストはオーディエンスを熱狂に巻き込み、気付けば約2時間、アンコール５曲というロングセットで幕を閉じた。
2日目は初日のOrlandから南東へ約175マイル進んだLake Worthへ。
本日の会場はPropaganda。昨日の会場とは打って変わってライブショーメインとなるキャパ約400人規模となる会場だ。
目と鼻の先には東海岸の海が広がる。街はハロウィンパーティーで仮装した子供達で溢れかえった中、ショーは開場となった。
まず始めに登場したのはスカバンドThe Sensiblesは男女２MCによるThe SpecialsやThe Selectorなどの２TONE SKAの名曲カヴァーを交えながら会場を揺らしていく。
続いて２バンド目の出演となったのがTHE SENSATIONS。
初日よりも緊張が解け、いい具合に肩の力も抜けながらもパワフル&エネルギッシュなステージングを披露。
全９曲を終えたところで、まさかの”THE SENSATIONS”の大合唱が起こり異例のアンコール！
この日も最高のムードの中、２日目のライブを終えた。
続くバンドは地元バンドBargain Bin Heroesはメロディックパンクサウンドをベースとしたスカパンクをプレイ。大いに賑わっていた。
そしてMustard Plugはこの日も大盛り上がり。少しほろ酔いで登場したボーカルデイブが会場を沸かしながらこの日も気づけば深夜1時まで演奏を続き、大円団でショーは終了。終演後には別れを惜しみ酒を飲み交わしながらMustard PlugとTHE SENSATIONSで写真撮影。「また一緒にプレイしよう」と約束を交わし、会場を後にした。「日本にも行きたい！」と言っていたが1999年以来の来日は実現できるのか・・・？
そして最終日はいよいよThe Festへ。
滞在先のOrlandより1時間半ほど車で北上したGainesvilleへ。
The Festは2002年より開催。メインストリートを中心に街にある複数会場でショーが開催する往来型フェスだ。
今年は２６日～２８日の３日間で開催。約２０会場で開催、約４００バンドに及ぶバンド、コメディアン、レスラーなど盛り沢山の内容となった。
THE SENSATIONSは２７日に出演。会場は今回LPリリースとなったPaper + Plastick Records事務所の中庭に作られたステージとなる。
昼下がりとなった午後２時、THE SENSATIONSの出番となる。
メイン会場より約10分ほど歩くこの会場だけに、集客の心配もしていたものの、嬉しくも予想を反して気付けば中庭には沢山の人が集まる。
前２本のライブで勢いづいたTHE SENSATIONSはこの日もエネルギッシュなライブを展開。メンバーと客席のボルテージも徐々に加速していきながら、最後には大歓声の中ライブはフィニッシュ！終演後にはLPやTシャツを買い求める人が列を作り、各々のメンバーに感想を伝えていた。
余談だが、このライブを見ていた地元音楽メディアサイト”Lvl To The Room”からのインタビューオファーを受け、ライブ後、初となる英語でのインタビューを受ける。この模様はインターネット上で公開されるとのことなので、続報を待とう。
その後は各々がThe Festを十二分に楽しみながら、今回のフロリダツアーこれにて終了。最初となったアメリカツアーはとても刺激的な充実した内容で大成功の中、終えられたのではないだろうか？
更にレベルアップした中で二度目のツアーを近い将来必ず行って欲しい。
THE SENSATIONS / DIG YOUR OWN GRAVE【Official Video】
MORE INFORMATION
THE SENSATIONS Official Website
https://thesensations.jimdofree.com/