江戸の“ちょっとした”お洒落「高円宮家所蔵 根付展―てのひらの小宇宙」開催。欧米でも大人気!江戸時代の「粋」な根付装飾の世界。
「根付」(ねつけ)とは、江戸時代、巾着袋や印籠(いんろう)などの紐に取り付けた留め具のことです。 着物の帯に巻き挟んで、袋が腰から落ちないようにストッパーの役割を果たしていました。 動物などをデザインし、江戸の人びとのちょっとしたお洒落を演出していました。 根付は、国外でも人気を博し、欧米では多くの博物館で根付を収集しています。
今回の展示では、高円宮憲仁殿下が妃殿下と共に収集された貴重な根付コレクション約240点を一堂に公開します。 また、高円宮妃久子殿下の講演会も開催予定。 手のひらサイズの根付の深い味わいと魅力を余すところなくお伝えします。
「高円宮家所蔵 根付展-てのひらの小宇宙」
【会期】
2018年1月20日(土)~2月18日(日)
【会場】
佐倉市立美術館 2階展示室
http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
【開館時間】
10:00~18:00(入館17:30まで)
※初日の1月20日(土)のみ、 13:30開場
【休館日】
月曜日
※ただし、 2月12日(月・祝)開館、13日(火)休み
【観覧料金】
一般600円 (480円)、 大学・高校生400円 (320円)、 中学生以下無料
※ ( ) 内は前売り及び20名以上の団体料金
※市内小中学生には、 同伴者1名の無料券付鑑賞パスポート配布
【主催】
佐倉市立美術館
展示内容
「根付」―江戸時代を通じて、根付は、提物(さげもの)の構成物の一つとして優れた芸術性と遊び心あふれる工芸品に発展し、隆盛を極めました。 腰などに物を携帯する習慣は諸外国にもありますが、日本の根付ほど、鑑賞用の工芸品として発展した例は他にはなく、日本独自の文化と考えられています。
その後、明治期に入ると、根付は日本国内で急速に忘れ去られますが、欧米で人気を博し、現在では大英博物館など、たくさんの欧米の美術館・博物館が根付をコレクションしています。 まさに浮世絵のように、海外でその良さが見出されることで、再評価がなされてきました。
本展では、江戸時代の象牙を使った贅沢な根付から、ユニークな表現の現代根付、さらには、海外で制作された根付まで、高円宮憲仁殿下が妃殿下と共に収集された貴重な根付のコレクションを一堂に公開します。 展示する根付は、手のひらサイズです。 よく見てください。 小さな作品に多彩な魅力を感じ取れるはずです。
記念講演会
・講師
高円宮妃久子殿下(予定)
・演題
「てのひらの小宇宙」
・日時
1月20日(土)15:00から約1時間(開場14:00)
・会場
佐倉市民音楽ホール(「京成うすい駅」南口下車徒歩5分)
・申込み
ハガキ、電話、FAXで参加希望者全員(申込者の他2名まで応募可能)の住所、氏名、電話番号を佐倉市民音楽ホール講演会係へ(参加無料/定員650名)
・申込み先
〒285-0837 千葉県佐倉市王子台1-16 佐倉市民音楽ホール講演会係
TEL 043-461-6221/FAX 043-461-1311
・受付期間
12月1日(金)~12月27日(水) (※当日消印有効)
※応募者多数の場合は抽選の上、1月10日(水)までに返信
※講演会の内容については、佐倉市立美術館へ
江戸の情緒を感じるサムライのまち、「佐倉」
「佐倉城」が整備されて400年を迎えました。 江戸時代に城下町として繁栄した佐倉には、いまでも「武家屋敷」や「佐倉順天堂」など、江戸の情緒を感じる建物が残されています。
市立美術館から歩いて15分。 佐倉城があった地は、現在城址公園として整備されており、季節によって桜や紅葉など彩りに満ちた名所になっています。
また、佐倉市は、江戸情緒を色濃く残す近隣の成田市・香取市・銚子市とともに日本遺産「北総四都市江戸紀行」に認定されています。 世界の玄関口である成田空港から電車で20分。 佐倉は、まさに世界から一番近い「サムライのまち」なのです。