ヨコハマトリエンナーレ2017出品作家 オラファー・エリアソンが語る。必要なのは、「we-ness(私たち感)」を語ること。
「we(私たち)」と言ったときの境界を語ること、「we(私たち)」として行動することです。
「Green light―アーティスティック・ワークショップ」をヨコハマトリエンナーレ2017で実施します。 テーマは包摂です。
これは、アートや文化セクターの視点で考案したツールで、強制移住、難民、周縁化された人々、強制移動、社会に受け入れられず、排除された人々の問題に向けたものです。
Green lightプロジェクトはワークショップ形式で、創造性とインスピレーション、自信と願望、信念、互いに支え合うことに関わるものです。
ベースにあるのは、学びの共有、相互に知識や学びを与え合うことです。
教師と生徒という関係ではなく、全員が教え、学ぶ立場にあるのです。
私たちはみなお互いに学び合えるのです。
Green lightプロジェクトは巡回しています。 最初はウィーン、次にヒューストン、ヴェネチア、そして今回横浜で展開されます。 とても楽しみです。
「we-ness(私たち感)」について考えること、グローバルかつ多面的なレベルで、責任を共有するだけでなく、地域、あるいはもっと小さな関係性、ミクロな「we(私たち)」、たとえば、あなたと私だけでも関わることができます。
ここで必要なのは、「we-ness(私たち感)」を語ることです。 「we(私たち)」と言ったときの境界を語ること「we(私たち)」として行動することが必要です。 横浜でお会いしましょう。 ありがとうございました。
オラファー・エリアソンは、ヨコハマトリエンナーレ2017で、「Green light ーアーティスティック・ワークショップ」を展開します。 本ワークショップは、ヨーロッパをはじめ、世界中の難民や移民に対して、希望の光となるグリーン・ライト(青信号)を灯すことを目的に、慈善団体と協働して世界各地で展開しつつあるプロジェクトです。 難民など社会的に孤立する参加者たちは、組立式のライトを共に制作し、さらに言語や料理などのレクチャーを受けることで自立を目指します。 制作したライトは販売され、その収益は参加者や協力団体へと還元されます。
ヨコハマトリエンナーレ2017期間中、横浜美術館館内で組立式のライトを制作するワークショップを実施する予定です。
ヨコハマトリエンナーレ2017
会期:2017年8月4日(金)から11月5日(日)まで ※第2・4木曜日休場会場:横浜美術館、 横浜赤レンガ倉庫1号館、 横浜市開港記念会館 地下
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600(8:00-22:00)
ヨコハマトリエンナーレ2017公式WEB
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/