『あしたのジョー』『巨人の星』『タイガーマスク』を作った梶原一騎・没後30年に合わせて伝説のノンフィクション「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡を復刊!
『あしたのジョー』『タイガーマスク』『巨人の星』など、現在でもリスペクトされ続ける名作コミックの原作者・梶原一騎。 数多くの作品で読者の心をつかんだ天才は、しかしその栄光の裏で影も引きずっていた……。 人間・梶原一騎に鋭く迫る、傑作ノンフィクション『「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡』を、2017年1月の梶原一騎没後30年に合わせ発売。
(本書は2005年に文藝春秋より刊行された『梶原一騎 夕やけを見ていた男』を改題・加筆しました)
『「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡』
〔体裁〕文庫判並製〔税込価格〕1,037円(本体960円)
〔発売日〕2016年12月7日
〔発売〕朝日新聞出版
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18651
●解説の永江朗氏も大推薦!
「本書の特徴のひとつは、人間梶原一騎の全体像に迫ったところである。 梶原について語る人は多いが、陽の面を語る人は陽の面だけを語りたがり、陰の面を語る人はそこだけを面白おかしく語ろうとする。 たしかに梶原ファンにとっては、晩年の彼が犯したさまざまな過ちは直視したくないものかもしれない。 あるいはアンチ梶原ファン(その多くは屈折した梶原ファンであることが多いのだが)は、彼のスキャンダルを取り上げて『巨人の星』や『あしたのジョー』さえも否定してしまおうとする。 しかし斎藤貴男は、陰も陽も含めて丸ごと梶原一騎をとらえようとする。 」(永江朗氏の解説より)
●没後30年に合わせ『タイガーマスクW』などのリメイク作品も放映中!
テレビ朝日系列で放送中のアニメ『タイガーマスクW』をはじめ、コミックスでは『巨人の星』のリメイクが行われたりと、現在でも梶原一騎・原作の作品が作られ続けています。 どうして今でもリスペクトされるのか?その名作が生まれた背景について詳細につづります。
●人間・梶原一騎の陰と陽
数々の漫画原作、テレビアニメ、映画など、全盛期は飛ぶ鳥を落とす勢いであった梶原一騎。 しかし、晩年は暴力事件による逮捕や、女優とのスキャンダルで、急速に勢いを失っていきます。 絶頂から絶望へ、そして新たな再生……。 その人間味あふれる生涯を、鮮やかに描きます。
●念密な取材による、傑作ノンフィクション!!
当時の担当編集者はもちろん、ちばてつや氏、矢口高雄氏をはじめとした漫画家や、実弟の真樹日佐夫氏、そしてご家族にまで念密な取材を行い、当時の状況や背景までを書く、梶原一騎愛にあふれた傑作ノンフィクションです!
著者:斎藤貴男
1958年東京都生まれ。 ジャーナリスト。 早稲田大学商学部卒業。 英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。 日本工業新聞記者、週刊文春記者などを経てフリーに。 2012年『「東京電力」研究 排除の系譜』で第3回「いける本」大賞受賞。 著書に『機会不平等』『消費税のカラクリ』『戦争のできる国へ–安倍政権の正体』『子宮頸がんワクチン事件』など多数。