戦後放送文化のトップランナーとして新しい時代の価値を次々に生み出した故・永六輔氏。その道程で出会い、 学び、繋ぎ、見送ってきた渥美清、三木鶏郎、野坂昭如、小沢昭一、中村八大……ら、多くの表現者たち。 一途で熱い彼らの生き様と反骨の心意気を、半世紀にわたり永さんに伴走してきた盟友・矢崎泰久が、 本人に成り変わって活写。社会の同調圧力が高まる不透明な時代に、知恵と勇気をくれる「昭和からの伝言」。
中学生でラジオ番組に投稿を始め、放送作家への道を始めた永六輔は、やがて戦後放送文化のトップランナーとして新しい時代の価値を次々に生み出していく。
その道程で出会い、学び、繋ぎ、見送ってきた多くの先輩、仲間たち。渥美清、三木鶏郎、野坂昭如、小沢昭一、中村八大、坂本九、三國連太郎、美空ひばり、井上ひさし……、彼らすべての表現者たちに共通していたのは、自由と平和への希求、そして反骨の心意気だった。
一途で熱い彼らの生き様を、半世紀にわたり永さんに伴走してきた盟友・矢崎泰久が、7月に亡くなった永さんに成り変わって活写した本著は、社会の同調圧力が高まる不透明な時代を生きる私たちに、知恵と勇気をくれる「昭和からの伝言」である。
『永六輔の伝言 僕が愛した「芸と反骨」』
編者 矢崎泰久(やざき やすひさ)
定価:本体740円+税
ISBN 978-4-08-720845-0
(目次)
まえがき
第一章 青春の出会い
第二章 三木鶏郎の伝説
第三章 規格外れの先輩たち
第四章 中村八大の才能
第五章 昭和の歌い手
第六章 「中年御三家」の反戦
第七章 昭和の知性
あとがき
http://shinsho.shueisha.co.jp/
(著者プロフィール)
矢崎 泰久(やざき やすひさ)
1933年、東京生まれ。編集者・ジャーナリスト。早稲田大学中退。夕刊紙記者を経て、65年、当時キラ星のごとき才能が集い、若者たちに熱狂的な支持を受けた伝説の雑誌『話の特集』を創刊。30年にわたり編集長を務める。また映画・テレビ・舞台のプロデューサーとしても手腕を発揮。著者に『口きかん わが心の菊池寛』『あの人がいた』『人生は喜劇だ』『残されたもの、伝えられたこと』『句々快々など多数。また『ふたりの品格』『ぢぢ放談』など永六輔氏との共著も多い。