Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|
~2016年フジロックフェスティバル初日~
いやー晴れましたね今年も!昨年もほとんどといって良い程長靴とは無縁でしたが、今年もほぼ長靴を履く必要がありませんでした。そして今年は20周年という事もあって、とにかくヒトヒトヒトで溢れかえっておりました。どの会場に行っても常に人で埋まっていて、実際のライブは音だけで楽しむなんていう事も多々。それが逆に心地良かったり。早くスタンバレよ!って話ですけど。せっかく大自然の中にいるわけですから、そこは飛ばし過ぎずマイペースでね。さて今回も3日に分けて道程のハイライトをお送りしたいと思います。お陰で1アーティストもフルライブを見ずにもっと細か幅広くく色々と見る事が出来ました。
~20周年一発目のボアダムスのカオス~
ちょうどあの20年前の天神山で行われた第1回フジロックフェスティバルに出演していたボアダムス。多くの海外アーティストのラインナップの中にカタカナで表記された名前を見た時に初めて彼らを知りました。その日はライブこそ観れませんでしたが、20年という時を越えてフジで観れたのは感慨深かった。しかも主催者スマッシュの強い意思を感じる事が出来るグリーンでの一発目!そもそもボアダムスとBABY METALが一緒になるフェスなんてフジロック位じゃないでしょうかね。そんな余計な事を考えながら、ジワジワと増える音の波を背に、ドンドンと増えるお客さんと逆流しながら次なる目的地、今年新たに作られたORANGE CAFE(オレンジ カフェ)へと足を運びました。しかし。。暑い!灼熱!
・BOREDOMS @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~新エリア!ORANGE CAFE(オレンジカフェ)~
去年から廃止となったオレンジコートのスピリットを受け継いだ新しいエリアが登場。その名もオレンジカフェ。フジロックでは初となる屋根付のフードコートとなります。今年はほとんど雨が降らなかった変わりに強い日差しが常に差していた為、日陰の少ない苗場の新たな避暑地として定着しそう。ここでは、遠藤ミチロウ率いるTHE ENDの渋いサウンドが響き渡っておりました。座りながら観れるなんて贅沢過ぎる!
・THE END @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~フジロックでは遠距離の徒歩は当たり前~
観たいアーティストがいたら、端から端まで歩く事になっても文句は言えません。とにかく歩く!ひたすら歩く!2014年のフジロックにも出演し観るのを逃してしまったBiffy Clyro(ビッフィ・クライロ)を観る為にひたすらグリーンまで歩く。途中のFILED OF HEAVENで奇妙礼太郎の昭和なサウンドに後ろ髪惹かれつつボードウォーク横を流れる川に癒されながらグリーンに到着。フェスでは幅広いジャンルのアーティストを観たい。という事で今回割りとヘビーオルタネイティブよりのバンドのBiffy Clyroを選択。メンバー全員上半身裸でヘビーなリフの中に印象的なコーラスが心地良かった。ステージとの距離があっても、メンバーの熱量がしっかりと伝わるライヴでした。3曲目のBiblicalは鳥肌もの。
・BIFFY CLYRO @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~UAとTHE INTERNET 日米女性ボーカルの魅力~
UAといえば、20年程前にR&Bアーティストという位置づけでオリコンチャート上位にランクインし民放でも頻繁に目にしたアーティスト。当時は少し異色なポップアーティストとして知られていたと思う。まだ日本にロックフェスなどが定着していなかった時代ですね。日本の数あるアーティストの中でもUAはフジロックのステージが似合うアーティストの一人でもあるのではないかな。魂の奥深くから包み込むように発っせられる低音と言葉の数々。そして音楽シーンがどうなろうと歌い続けるであろうという彼女の姿勢。フロアーで観る人達だけでは無く休憩でご飯を食べている人達まで魅了していました。とは少し対照的だったのがロサンゼルス発のR&Bベースにした女性ボーカルを含む2人組みTHE INTERNET。UAの土臭さに比べTHE INTERNETはトリップホップやエレクトロ要素が強い2016年版R&B。髪を短くして元気いっぱいにステージを動き回る女性シンガーシド・ザ・キッド。初日の後半戦に向けてたくさんのエネルギーを頂きました。ボーカル力だけでは無くトラックでもグイグイ引っ張っていけるのが最近の海外アーティストの魅力ですな。
・UA @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
・THE INTERNET @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~ダブ界の生きる神 LEE SCRATCH PERRY(リー・“スクラッチ”・ペリー)の世界観~
緑と青に包まれていたFILED OF HEAVENの空も日が暮れて限りなく黒に近い青となった頃、これ以上ないと思われる低音をこれ以上ないと思われる位チルなメンバーが演奏する中登場したLEE SCRATCH PERRY。宝石のようなブリンブリンな衣装が薄暗くなった苗場に光輝き一瞬でリー・“スクラッチ”・ペリーワールドへ。ロック好きもヘビメタニーチャンもヒップホップ野郎もレイブねーさんもその場にいた人達を一瞬に釘付けにするあの貫禄。まさにダブ界の生きる神様。エグイ位に体の芯を揺さぶる低音を出せるのは機材とか音響とかそんな理屈では無く、生き様そのものなのでしょう。
・LEE “SCRATCH” PERRY @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~初日の苗場は右へ左へ左へ右へ~
しかし初日から苗場中をあちらこちらと駆け回りました。ダブの神様を観た後は、THE BIRTHEDAYを観にRED MARQUEEへ。FILED OF HEAVENからこのRED MARQUEEって意外と距離があるのですよ。しかもこの時間帯はだいたい大渋滞となるので移動も一苦労。行った先のRED MARQUEEも入場規制が起きてもおかしく無いのではという位のヒトヒトヒトで途中で断念。その次のグリーンでのSIGUR ROSは、いきなり宇宙に連れていかされ宝石箱を開けたようなサイケでドリーミーな演出。視覚も聴覚も完全に麻痺。BJORK同様アイスランド出身のアーティストは、まだ遭遇した事のない感覚を味わさせてくれるのです。
・The Birthday @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
・SIGUR RÓS @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~夜遊びタイムの始まりはいつでもPALACEから~
毎年恒例の夜遊びの時間です。どんなに疲れていてもこの時間は別腹。自分でも不思議な位体が動きます。夜遊びの始まりはいつでもTHE PALACE OF WONDERから。まずはこちらで今年のデコや飾りなどを堪能します。大人の遊園地みたいなものですから、ワクワクドキドキしないわけがありません。ちょうどクリスタルパレスではご機嫌な叔父様Gaz Mayall(ギャズ・メイオール)がレコードでオールディーズや日本の昭和歌謡曲をプレイ。景気付けに良いスタートが切れました。毎年ここパレスでは、色々なイベントが開催されます。
・GAZ MAYALL @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
~今年の目玉の一つ マジックショーで四次元世界へ~
今年の目玉の一つは、マジックショー。何やら怪しいマジックの館的な建物の中に誘導され、中ではTHE ILLUSIVE MANがマジックを行います。定員は50名位でしょうか。生まれて初めて生のマジックを観ました!浮遊する箱の中から登場したのは本誌でもブログを書いてくれているシンガーのGypsy Princess!THE ILLUSIVE MANとの絶妙なコンビネーションで完璧なマジックを披露していました。その後のカードを選ぶ役に、目の前にいた僕がまさかの指名されアタフタアタフタ。距離にして1メートルも内無い目の前で行われているにも関わらず、何がどうなってるのか分からないまま四次元の世界から脱出。。。
・THE ILLUSIVE MAN @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
・Gypsy’s奮闘記〜フジロックでマジシャンのアシスタント初挑戦!
~ORBITAL 最高級のサウンドシステムで全てのエネルギーを消費~
この後のCafe’ de Parisへ向かうボードウォークでもずっとマジックのトリックに後ろ髪を引かれながらも、ボードウォークの異次元なデコにいつの間にか別世界へトリップ。四次元から異次元。今年のフジは更に夜遊び人の心を揺さぶります。そのトンネルの先ではORBITALのPHIL HARTNOLLがDJ。カフェ・ド・パリの外には2メートルを超えるスピーカーが2台。中に入りきれなかった人、もしくは開放感ある外で踊りたい人達で溢れかえっていました。とにかくサウンドシステムが極上。外で聴いているとカフェ・ド・パリが一つの巨大なオーディオプレイヤーのような。このままでは音に溶けていく。。。気がつけば時間も2時近く。うん。寝よう(笑)。という事で初日は朝から夜更けまで遊び通しました。しかしいつも思うのが、夜更けになると道で寝ている人を都内で見かけますが、あんまりここ苗場では見かけませんね。みなさん程良く遊ぶという術を知っているのでしょうね。とても平和な空間だなと思いました。個人的には苗場プリンスへ戻る帰り道。特にホワイトとグリーンの間の坂で力尽きる寸前でしたが。。。あの緩い坂が意外とキツイ。。。
・ORBITAL DJ SET (PHIL HARTNOLL) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT
(つづく…)
photo by kenji nishida
FUJI ROCK FESTIVAL ’16 LIVE PHOTO
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