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和太鼓奏者 佐藤健作がひとり舞台で海外連続10公演に臨むエディンバラ ソロ公演『ONE(ワン)』2016年8月18日(木)~27日(土) at SpaceTriplex,Big

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和太鼓奏者 佐藤健作がひとり舞台で海外連続10公演に臨むエディンバラ ソロ公演『ONE(ワン)』2016年8月18日(木)~27日(土) at SpaceTriplex,Big

「日本の響きが、世界を変える」─「和太鼓に選ばれた男」佐藤健作が、ただ一人で海外連続10公演に挑戦。

「和太鼓に選ばれた男」。サッカーワールドカップ・フランス大会閉会式で大太鼓を演奏。2015年「TEDx ShinshuUniversity」に登壇。和太鼓歴37年のベテラン奏者・佐藤健作が、世界最大の芸術祭の一つ「エディンバラ?フェスティバル」のフリンジに参加。和太鼓のみ、ひとり舞台で連続10公演に挑戦します。公演名「ONE」。これは「魂を震わせ、本当の力を呼び覚ますことが和太鼓の本質である。日本の響きは、世界の未来を切り拓く」という佐藤健作の信念を、世界に広める第一歩です。費用は、およそ550万円。公の助成や現地の招聘も無く、すべて自己資金で敢行するため、クラウドファンディングを通じ、広く支援を募集しています。募集締切りは7月21日。3000円から支援することが可能で、公演記念グッズの他、演奏会や太鼓指導などのリターンを得ることができます。目標金額に達しない場合も公演は行なわれます。


エディンバラ ソロ公演 。ひとり舞台で連続10公演に挑戦

「和太鼓に選ばれた男」── 和太鼓歴40年の佐藤健作が、世界最大の芸術祭の一つ、「エディンバラ・フェスティバル」のフリンジに参加。
「日本の響きが、未来の可能性を切り拓く」という信念の下、世界に挑戦します。

■ 公演タイトル:「ONE(ワン)」
出演:佐藤健作(楽器は和太鼓のみ)
公演期間:8月18日ー27日 13:40~ およそ50分のステージを連続10公演。
会場:SpaceTriplex,Big ※およそ130席(メインの会場以外でも演奏を予定)

■ 和太鼓のワークショップも同時に行なう。
現地プロ太鼓グループや、エディンバラ大学で開催予定。
実際に和太鼓を打つことで、日本的な身体感覚を独自のメソッドで伝えます。
日本のリズムや、知識としての和太鼓だけではなく、参加者ひとりひとりが、自分自身の本来の力に驚き、再発見するプログラムを行います。


クラウドファンディングで支援を募集中

公演費用は、およそ550万円。
公の助成や、現地の招聘も無く、すべて自己資金で公演を敢行。
そのため、プロジェクトに共感する方々の支援を必要としています。
現在、クラウドファンディングサービス「MotionGallery」にて、500万円を目指し支援を募集中です。
募集締め切りは7月21日。
3000円から支援することができます。
公演記念グッズの他、演奏会や太鼓指導などのリターンを得ることができます。
目標金額に達しない場合も、公演は行なわれます。

https://motion-gallery.net/projects/edsolo-one


和太鼓奏者 佐藤健作

1998年「サッカーワールドカップ・仏大会閉会式」にて、大太鼓を演奏。

2008年「文化庁主催 第63回芸術祭」にて、和太鼓界初の「新人賞」を受賞。
個人所有世界最大の四尺三寸大太鼓「不二(ふじ)」を操るダイナミックかつ精神性溢れる演奏で人々を魅了。

2011年、能楽師 津村禮次郎氏と共にロシア公演。
また、東日本大震災被災地で「祈りの公演」を行う「不二プロジェクト」を開始。
11年陸前高田市にて、’12年に宮城県石巻市にて無料公演を行う。
日本人トップバレエダンサーによる震災復興支援公演「オールニッポンバレエガラ」に出演。

2012年9月、酒井はな氏、津村禮次郎氏共演のオリジナル作品 「ハレの祭典」をさいたま芸術劇場にて初演。
同年10月。米ヒューストンにて、ドミニク・ウォルシュ・ダンス・シアター公演「UZUME」に出演。

2013年2月、セルリアンタワー能楽堂公演「Shakkyou」で森山開次氏、津村禮次郎氏と共演。
同年5月には出雲大社平成の大遷宮の奉祝奉納公演 「出雲に捧ぐ」にて森山開次氏との共演作品を上演。

2014年、小金井薪能ほか、熊野本宮にて「THE KUMANO」に出演。
津村禮次郎氏、小㞍健太氏、古澤厳氏らと共演する。

2014年、15年、「ドラマティック古事記」シリーズに出演。バレエダンサー、西島数博氏をはじめ各ジャンルの多才なアーティストたちと共演する。

また佐藤自身が企画する被災地支援公演「不二プロジェクト」を2011年に岩手県陸前高田市、2012年に宮城県石巻市、2014年に福島相馬市の3か所で開催し、被災地復興の祈りを届けた。

2015年、長野市戸隠の稽古場「是色館」にて、津村禮次郎氏、小㞍健太氏らとダンテの「神曲」をベースにしたライブを上演し、成功を収める。

和太鼓歴30年余。 霊地・戸隠にて稽古の日々を送る。他の追随を許さぬ圧倒的打法と、高い技術力・表現力で和太鼓の新たな世界を切り開き、「和太鼓に選ばれた男」と称される。

http://tihayable.jp/main/publi.html


「日本の響きが、魂の力を呼び覚ます。」
── プロジェクト代表:和太鼓奏者 佐藤健作

■ なぜ、今、世界に和太鼓を広めるのか?
もうすでに、「WADAIKO」は広まっており、世界中の人を喜ばせているではないか?
そのような疑問を持たれるかもしれません。

■「祈りの太鼓」を捧げる公演
このプロジェクトを立ち上げたきっかけは、二つあります。
一つ目のきっかけは、2011年から3年かけて、東日本大震災被災地(岩手、宮城、福島の三県)で「祈りの太鼓」を捧げる公演、「不二プロジェクト」を行ったことです。

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「祈りは、響く」というテーマでおこなった、このプロジェクトの日々、たくさんの現地の方と交流しました。
「明日からまた、前を向いて頑張れます」
「さまよっていた霊が天に昇るのが見えた」等、さまざまなご感想を頂きました。

私はそこで、「和太鼓の響きが、人々の力になる」ということを、強く確信したのです。
特に私の心に残っているのは、福島公演での初老の女性の言葉です。
終演後、 「公演よかったよ・・・・ 震災で息子を亡くしてね・・・」
「祈ってくれてありがとう。」と、声を掛けて下さいました。

この時、私は、ハッとしました。
彼女は、これまで息子さんを亡くした悲しみを、同様の思いをしている周囲を気にして、
口に出せなかったのかもしれない。
しかし、響きによって、この女性の“なにか”が、動いたのだ、と。

和太鼓の響きは、目に見えません。
しかし、この響きには、「見えるものと、見えないものを、交感させる力」があります。
つまり、和太鼓の響きは、本当の意味での「祈り」そのものなのであり、その力が、人間の「魂」を呼び覚ますのだ。
そのことが、この「不二プロジェクト」をおこなったことで、こころの底から分かったのです。


■「TEDx」に登壇
もう一つのきっかけは、2015年11月、「響くことが生きること/Hibiki: The Sound of Life」というテーマで、
スピーチ番組「TEDx」に、登壇したことです。

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和太鼓は、打ち手や年月、温度や湿度、その他、周囲のあらゆるものによって、絶え間なく響きを変化させる、「生きた楽器」です。
そして、つい忘れてしまいがちですが、私たちも同じように、常にこの世界すべてと響き合っているのです。
その響きは「留まることなく流れ変化する、私たちの“生”」そのものです。

大自然、大宇宙。
見える世界、そして、見えない世界。
その響きは「根源の場」、「いのちの満ちあふれる場」へと、私たちを誘います。

私は、和太鼓に向かう時、いつも自分の全部を投げだします。 それは、和太鼓の響きが、日々、凝り固まっていく“自分”の枠を取り払い、この世界を、より活き活きと感じさせてくれるからです。
和太鼓の響きは、より大きな世界へと魂を誘いながら、枠を打ち破り、切り拓いていく力を持っているのです。

いい知れない“不安感”に覆われている、“いま”という時代に、「“生”そのものである和太鼓の響きは、未来を変革する一つの大きな希望になりうる。」
以上の骨子で、「TEDx ShinshuUniversity」にて、私の信念を世界に発信しました。


■ 和太鼓の響きが、「人間の可能性を拓く」

当然ながら、私は、沢山いる和太鼓奏者の一人に過ぎません。
ただ、他の人と大きく違うであろう点は、和太鼓の響きが、「人間の可能性を拓く」と信じてきたことです。
私は、これまでずっと、「見えない力とつながる祈り」として、和太鼓を演奏してきました。
今日、和太鼓の舞台は日本だけでなく、多くの国々で行われています。

その多くは、和太鼓のエンターテインメント性を重視したものであり、または、世界に通じる「音楽」に高めよう、というものです。 確かに、それも必要なことです。
しかし、私の考える和太鼓の本質は、人間の「眠れる力」=「魂」を呼び覚ますことです。
これは、エンターテインメントや音楽性のみを目的とした舞台では、不可能です。

目に見える楽しさ、面白さだけでなく、目に見えない、「人間の“魂” を震わせ、揺さぶること」が、和太鼓の最も大切な役割です。
そして、それこそが“日本の響き”の骨髄です。
和太鼓は、まごう方なく世界最高の「祈りの楽器」なのです。

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「見えない世界」を尊ぶ、日本の精神文化を世界に発信

「見えない世界との交感が、魂の力を発動させる」というと、少々、奇異に感じられるかもしれません。
実際、私のこの考えは理解しづらく、和太鼓の世界でも異端であり、それゆえ、苦しさを感じることもあります。

先日、岡倉天心という明治時代の人の活動を知り、思わず落涙してしまいました。
天心は、「見えない世界」を尊ぶ日本の精神文化を、日本人自身が捨ててしまう事を危惧し、英語で「茶の本」と名付けた茶道の紹介本を書いて、世界に発信したのです。

西洋的な文化に追随する日本人達は、天心の言うことに耳を貸しませんでしたが、「自己中心の世紀に、真の芸術はない」と信じた天心は、自然と響き合う日本古来の精神の素晴らしさを、まず世界に知ってもらおうと考えたのだそうです。
また、内村鑑三や新渡戸稲造なども、同様に、「このままでは、大切なものを日本人が失ってしまう」と、世界に向けて、その精神を伝えています。

私は、その気概に打たれ、深く共鳴しました。もちろん私自身は、欠点が誰よりも多い人間です。
偉大な先人達の思想を、どこまで理解できているかは分かりません。
それでも、「真実は真実として、普遍的なものは世界に必ず通じる。」
そのように信じる気持ちは、共有していると思います。


なぜ「エディンバラフェスティバル・フリンジ」?

なぜ「エディンバラフェスティバル・フリンジ」で、ソロ公演を行うのか?
理由は、それが「世界最大の芸術祭」の一つだからであり、あらゆる国の人々が、数多く訪れるからです。
そこで、私の身体一つと和太鼓のみで、十日間の連続公演を行う予定です。
和太鼓の響きは、言葉や人種を越え、“魂”の力を雄弁に伝えてくれる。
私は、そう信じています。

昨今、地震など多くの天災が、日本、世界を大きく揺るがせています。
このような時こそ、「心の足腰」が大切になる、と感じます。
表面的、物質的に楽しみ、ただ命を繋ぎ、おざなりに生きていては、未来を拓いていくことはできない。

「今こそ、私たちは、魂の力を取り戻す時。」
そのような時代になったのではないでしょうか?

私の信じる、“真”の和太鼓の響きで、世界を大きく震わせ、光に満ちた未来を創造していく。
そして、その一歩を踏み出すこと。
これが、「佐藤健作エディンバラソロ公演プロジェクト」の目的です。


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