シャネル・ネクサス・ホール「Retrace our Stepsーある日人々が消えた街」写真展 開催!
ベネズエラ人とフランス人、2人の写真家が東日本大震災直後から、福島第一原発周辺に幾度となく足を運び撮影された、ドキュメンタリーとアートを融合させた、写真作品を創り上げました。
Retrace our Stepsーある日人々が消えた街
■開催期間
2016年6月24日(金)~7月24日(日)12:00-20:00 (入場無料・無休)
■会場
シャネル・ネクサス・ホール(中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F)
■参加作家
カルロス アイエスタ + ギョーム ブレッション
■主催
シャネル株式会社
http://www.chanel-ginza.com/
僕たちの目的は、福島第一原発事故によって周辺地域に起きた影響を、つぶさに記録することだった。
この度、シャネル・ネクサス・ホールでは、写真家カルロス アイエスタとギョーム ブレッションの共同プロジェクトより、2011年3月11日東日本大震災直後に、福島第一原発の周辺の街で撮影された作品をご紹介いたします。 二人は原発事故直後より、“no man’s land – 無人地帯”となってしまった地域に幾度となく足を運び、撮影を行いました。 その中で、この事故がもたらした終わりの見えない状況をリアルに伝えようと、独自の方法で表現を重ねた結果、ドキュメンタリーとアートを融合させた作品シリーズが誕生しました。
「光影」 ー ある日80,000人が消えた街に残されたものとは
「悪夢」 ー 無味無臭で目にも見えない放射線という脅威との共存
「不穏な自然」 ー 時の経過とともに建物をも覆い尽くしていくもの
「パックショット」 ー 現代のポンペイの遺物とでも言うべき取り残された品々
「回顧」 ー 我が家に帰ることへの思い
これら5つのシリーズから構成される本展は、二人の写真家たちにとって、想像を超えた放射能の恐怖や無人化した村落、自然の猛威等を写したドキュメンタリー写真の集積が、イマジナリーなアートに昇華する経緯や、その過程において作家が避難民との協働制作に至った背景などを想像させる、興味深い展示となっています。 あの事故から5年以上の歳月が経過した今、見るものに改めてさまざまな思いを投げかける機会となるでしょう。
カルロス アイエスタ Carlos Ayesta 写真家
1985年、ベネズエラ・カラカス生まれ。 建築写真を専門分野としてパリを拠点に活躍。 2012年、超高層ビルを命綱ひとつで外から撮影するプロジェクトを開始し注目を浴びる。 同年SFR Young Talented Awardを受賞。 パリ市役所で作品を展示する。
ギョーム ブレッション Guillaume Bression 写真家
1980年、フランス・パリ生まれ。 ドキュメンタリー撮影を専門とし、東京に拠点を置く。 2010年にエンジニアからカメラマンへと転身し、東日本大震災発生2か月前に東京に移住して新たな出発を遂げた。 現在フォトグラファーとして数々のフランスの雑誌社や新聞社に写真を提供し、映像カメラマンとしてさまざまなテレビ局と仕事をしている。
ユニットによる取り組みは2009年よりスタートし、2011年、本展のもととなる、福島での原発事故を題材とした共同プロジェクトに着手。 2015年、この作品群は第5回SOPHOT.comコンテストで表彰され、Environmental Photographer of the Year(英国)およびEuropean Publishers Award for Photography のファイナリストとして名を連ねている。