チェーンソー技術を競う日本大会「第2回 日本伐木チャンピオンシップ2016」を開催
31名による迫力ある競技。林業技術の向上と林業の仕事を幅広くアピールする目的で実施。上位入賞者を今夏ポーランドで行われる世界大会の日本代表に選出
チェーンソー技術を競う日本大会「第2回 日本伐木チャンピオンシップ2016(Japan Logging Championships 2016、以下、第2回JLC)」が5月21日、22日の2日間、モヤヒルズ(青森県青森市)で開催。 会場内では、競技大会の他、林業に就業するための流れや仕事内容をパネルやDVDで紹介するコーナー、高性能林業機械や道具の展示も行います。 入場無料でどなたでもご自由にご覧いただけます。
第2回JLCは、林業の安全作業技術の向上と林業の仕事を幅広い人に広めることを目的に、林業作業の必需品チェーンソーによる「伐倒」「ソーチェン着脱」「丸太合せ輪切り」「接地丸太輪切り」「枝払い」の5種目で技能を競います。 採点は、技術面(効率・正確さ)だけでなく、安全面にも考慮しているかをポイントに行います。 今大会には、全国から31名(男性:30名、女性:1名/20代:5名、30代:18名、40代:7名、50代:1名)が出場予定、内11名は、森林の担い手を目指し、各地の森林組合や林業事業体で技術習得に励む緑の研修生や研修修了者です。 なお上位入賞者は、今年9月にポーランドで開催される第32回世界伐木チャンピオンシップに出場する日本代表選手として選出されます。 入賞者は、今年9月にポーランドで開催される第32回世界伐木チャンピオンシップに出場する日本代表選手として選出されます。
多くの方の来場をお待ちしています。
第2回JLC 日本伐木チャンピオンシップ
■開催日程 : 5月21日(土)、22日(日)
■開催場所 :モヤヒルズ(青森県青森市雲谷梨野木63)
JR東北本線青森駅よりJRバスにて「モヤヒルズ前」下車(約40分)
■競技種目 :伐倒、ソーチェン着脱、丸太合せ輪切り、接地丸太輪切り、枝払い(5種目)
●ジュニアクラス: 24歳未満が対象(2016年12月末段階)
●プロフェッショナルクラス:24歳以上が対象(同上)
※ジュニアクラス1名、プロフェッショナルクラス3名を日本代表として選出予定
■大会スケジュール :
21日(土)
9:00 競技開始(伐倒、ソーチェン着脱、丸太合せ輪切り、接地丸太輪切り)
16:00頃 初日競技終了
22日(日)
9:00 競技開始(枝払い)
13:00頃 全競技終了
13:30頃 表彰式
■主催 :日本伐木チャンピオンシップ実行委員会
■JLC事務局 :全国森林組合連合会 系統機械化情報センター
■後援 :林野庁、青森県、青森市 他
■日本伐木チャンピオンシップ公式サイト
http://www.ringyou-goods.net/jlc/
◇入場無料、どなたでも自由にご覧いただけます
◇雨天決行・荒天中止
◇競技内容(全5種目)
● 伐倒競技
標柱にできるだけ接近するよう、選手は3分以内に木を伐倒します。
● ソーチェン着脱競技
ソーチェンを外し、バーの上下を入れ替えて取り付け、別のソーチェンを装着します。
● 丸太合わせ輪切り競技
地面から7°に傾いた2本の丸太を垂直に上下から切り出し30mm-80mmの厚さに輪切りします。
● 接地丸太輪切り競技
地面に設地している2本の丸太を上から垂直に30mm-80mmの厚さに切り出します。
● 枝払い競技
6mの丸太にまっすぐ差し込まれた30本の枝を切り払います。 どの選手も共通のパターンで枝払いを競います。
日本伐木チャンピオンシップ(JLC)
JLCは、林業技術及び安全作業意識の向上、林業の社会的地位向上、林業関係者・NPO等の森づくりへの積極的な参加、新規林業就業者数の拡大等を目的として開催します。 また、世界伐木チャンピオンシップ(WLC)に出場する日本代表選手を選出するため全国から広く参加選手を募り、WLCルール規則に準じ、5つの競技種目で技術を競います。 2014年に第一回大会を行いました。
JLC事務局の全国森林組合連合会は、 新たな林業の担い手となる林業作業士(フォレストワーカー)の確保・育成・キャリアアップ対策を目的とする「緑の雇用」現場技能者育成推進事業(林野庁補助事業、 以下「緑の雇用」事業)の実施主体として森林の担い手の減少、 高齢化の歯止め対策に取り組んでいます。 「緑の雇用」事業をとおし、 平成15年度から平成26年度までの12年間で約1万5千人の新規林業就業者が誕生しています。
世界伐木チャンピオンシップ(WLC)
WLCは、世界伐木チャンピオン協議会(以下、ialc)が主催する40年以上の歴史を持つ由緒ある林業技術の大会です。 近年では隔年でWLCが開催されており、ヨーロッパを中心に約30カ国、100名を超える選手が参加しています。 WLCは、林業技術及び安全作業の向上並びに林業の仕事を広く一般に広め、林業の社会的地位向上を図ることを目的としています。 また、WLCは将来の林業を担う若手の育成にも力を入れており、将来の担い手のエンパワーメント及び人材間の交流を行っています。 2014年に行われたスイス大会には、日本からも4名の選手が出場しました。