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CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー (CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

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CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー(CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

日本最狂のジャムバンドDachamboのシンセサイザー担当CD HATAと、XANAX名義でHinowa Recordingsのコンピレーションに参加し世界を旅するDJ MASARUの共作トラック『Angel Defense』がリリースされた。

今回はその2人と名古屋を拠点とする国内屈指のトランス~チルアウトレーベル Hinowa Recordingsのオーナーであり、本作品のリミックスでも参加しているDJ Toru aka HYDRO GENERATORを迎え、お話を伺いました。

CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー(CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR インタビュー

—–CD HATAさんには以前インタビューさせて頂き、ご自身の音楽的なルーツの話も聞かせてもらっているんですが、MASARUさんとToruさんのお二人はどういったルーツをお持ちですか?

MASARU: 二人とも15年くらい前のちょうど2000年ごろのトランスシーン、特にゴアトランスが出てきた頃にトランスにどっぷりハマったっていうのが共通している所かな。

—–HATAさんのDachamboも結成は2000年ごろじゃなかったでしたっけ。

HATA: そうそう、Dachamboが始まったのも2000年くらいなんだけど、ちょうどその頃って、バンドやってた人達もトランスのレイヴ文化に感化されてた時期だと思うんだよね。Dachamboもそれぞれ別のバンドやってた人達がレイヴパーティーで踊らせるバンドをやりたくて始まっていったんだよね。だから俺の場合はトランスの音楽が好きでレイブパーティーとかに遊びにいくようになったってわけじゃなくて、レイブパーティーで遊んでいるうちにそこで流れているトランスで自然に踊ってたって感じなんだよね。実は4つ打ちも最初のころはそんなに興味無くて、ダンスミュージックでもブレイクビーツとかの方が好きだったんだよね。でも気づいたら4つ打ちも好きになってた(笑)。

MASARU: 俺の場合はテクノが好きで4つ打ちのパーティーやってる中で、ゴアトランスが出てきた時に衝撃は受けたね。

Toru: 僕はUKのハードハウスが好きだったんですけど、名古屋のMAGOというハコでよく遊んでいましたね。YOJI BIOMEHANIKAさんが好きでニューエナジー(NU-NRG)と呼ばれていた音楽でも踊ってました。

—– YOJI BIOMEHANIKAさんはビジュアルも独特ですよね。

Toru: ダンスミュージックをやっているっていうのが凄く衝撃的で。

MASARU: 強烈な存在だよね。僕は元々インダストリアルなロックやデジタルを取り入れたロックとか好きだったんだけど、YOJIさんがトランスを持ってきたって感じあったよね。

Toru: それからダッチトランス(後のサイバートランス)やジャーマントランスなども聴いていたんですが、ゴアトランスは曲のリバーブ感とか音像がヨーロッパのトランスとはまたちょっと違った感じがして深みを感じましたね。

MASARU: 確かにトランスが出てきた時、サウンドクオリティーの高さにビックリした!その当時のテクノってローファイでガチャガチャした音だったんだけど、トランスのサウンドプロダクションは音質重視でベースも効いてたし衝撃的だったな。

HATA: 今のテクノのサウンドプロダクションはまた違うけど、確かに90年代のテクノのチープさってあったよね。それはそれで今聴くと新鮮だったりするんだけどね。ちょうど90年代中盤くらいからデジタルモデリングのアナログシンセブームがあって、トランスってそういう音がいっぱい使われてたよね。シーケンスが奇麗にフィルターで変化していくような。その前はTB-303のアシッドな感じだもんね。

MASARU: たぶん、ヨーロッパでテクノに火がついて、それがジャーマントランスやダッチトランスに発展し、パーティーを求めゴアに流れゴアトランスが生まれていって流れがあるんじゃないかな。

—– お二人ともロック的なベースがありつつもトランスとの出会いが大きかったんですね。

MASARU: そうだね。トランスには没頭していた時期があったね。

HATA: トランスも2000年ごろのと最近のって変わってきてるよね?

Toru: ミニマルになっているというか、メロディー的な要素が抑えめになってきている流れもありますね。

MASARU: キラキラしすぎないようになってきて、よりマッシブに渋くなってきてるのかな。

HATA: テクノもどんどん渋い方にいってるよね。全体的にBPMも下がってきて。

MASARU: 今、もっとも渋い時代になってるんじゃないかな。

—– 今回の『Angel Defense』はリミキサー陣も豪華である意味ハデですよね(笑)

HATA: 確かに(笑)、温度感は高い。去年MASARUくんとの北海道~沖縄ツアーがあったんだけど、沖縄からスタートしてるからなのかな(笑)。アートワークも沖縄のギグのフライヤーデザインをやってくれたOM(オム)くんだし。今回作ったトラックの宇宙感があるサイケデリックなテクノ感が出てるよね。

MASARU: 沖縄で何か一緒に作ろうよって話になって、北海道にあった自分のスタジオで一緒に作り、最後の方はお互いメールでやりとりしながら完成させたよね。

CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー(CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

—– リミキサー陣はどういった流れで決めていったのですか?

MASARU: SATOSHI IMANOくんは、Shin NishimuraくんのPlusRecordsでも活躍してるんだけど、僕もHATAくんもPlusRecordsからもリリースもしてるし声をかけました。SATOSHI IMANOくんのトラックが一番今のトレンドに近い渋さがあるテクノトラックなんじゃないかな。彼はマスタリングの腕もあるんで今回のマスタリングもやってもらいました。

HATA: Sakiko Osawaさんは作ってるトラックがカッコイイなとずっと思ってて俺が声をかけたんだけど、彼女らしい芯がありつつしなやかな感じが出てるテックハウスのトラックだと思います。

MASARU: 僕はスピーカーの観音サウンド(http://www.kannonsound.vision)のプロデュースもやっているんですが、FULLMOON MONDOさんは観音サウンドの大阪支部をやっているつながりもあってお願いしました。一番BPMの早いハイテックのリミックスを作ってくれましたね。

Toru: 今回、ウチのレーベルからリリースしようって話になって自分もトランスのリミックスを作りました。これだけバリエーションがある中でダウンテンポ~アンビエントのリミックスがあると、さらに広がり増すと思って、Hinowa Recordings所属のCold Flareにアンビエントのリミックスを依頼しました。

MASARU: そういえば、昔のトランスのアルバムだと最後の曲は絶対アンビエントの曲が入ってたよね。

—– トランスとアンビエントの繋がりってどういう所から来ているんでしょうね?

Toru: トランスのメロディーラインの心地良い所はアンビエントに通じていると思いますね。

HATA: 最近は野外でもテクノに特化したイベントって増えてきたけど、テクノってクラブで体感する良さってあるじゃん。トランスってやっぱ野外で気持ちよく遊べる音楽で、野外だとチルアウトステージが大体あるよね。

MASARU: 途中、踊り疲れたらチルアウトステージで休んでまた踊りに行ったり、最後メインステージの音が止まってからチルアウトステージでゆっくり着地してから帰るって流れだよね。

HATA: ガンガン踊ってって、最後パっと急に現実世界に戻されてもツラいものがあるもんね(笑)。

CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー(CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

—– BPMも63~200までと、こういった様々なジャンルのリミックスを収録する事に関しては最初から意図していたことなんですか?

MASARU: オリジナルのトラックが完成して、何曲かリミックスを収録してリリースしようと思った時に、世界感のあるリミックスを入れたいとは思った。それが多様性って形で現れた感じかな。オリジナルのトラックが、HATAくんと自分の持ち味がちょうど良く混ざってハウス要素が無いテックハウスかつ、サイケデリックな要素がまじりPSYTECHという不思議なジャンルのトラックになったんで、どんなリミックスでも相性はいいんじゃないかと思いましたね。

HATA: 俺は元々ジャンルってこだわってなくて、バンドやったり、テクノDJやっったり、アンビエントのアルバム出したり、別に意識して違うことをやろうとしてやってるってわけじゃないし、あっでも自分の中でスイッチは切り替えてるかなぁ…?あとストイックに一つのことをやってる人に憧れもあったりするけど….。意識してるのかな?してないのかな?よくわかんなくなっちゃったけど、それぞれの個性がしっかり出てて、ジャンルっていうカテゴリーはそれぞれ違うものだけど、根っこの部分で共通してる何かがあるというか、その何かがあればジャンルだったりとかは関係ないんじゃないかな。

—– その何かとは何なんでしょう?

HATA: なんだろうね?(笑)。う~ん、言葉にできないから音楽やってるのかもね(笑)。

—– このリリースから今後はどんな活動をされていきますか?

MASARU: リリースツアーはやりたいね。

Toru: ジャンルもバラバラですが、住んでいる場所も僕は名古屋ですし、HATAさんは東京、Cold Flareは金沢、 FULLMOON MONDOさんは大阪、Sakiko Osawaさんは東京と大阪を半々くらい、MASARUくんは北海道からルーマニアに引っ越し、今はノマドスタイルで各地を点々としているという、みんなそれぞれなんですが、いろいろな所でリリースパーティーができたらいいですね。 今の所、2/27(土)に金沢のDEF(https://www.facebook.com/events/1486424741666455/)が決まっています。

HATA: そうだね!パーティーやりたい!でも、まぁまずはみんなにこの作品を聴いて欲しいな!

—– HATAさんは年明け、1/5(火) 渋谷Cafe Bohemia(http://cafe-bohemia.jp/event/01052016/)、1/10(日 祝前日) 新年のスペシャルロングセット(http://rubyroomtokyo.com/?p=9812)と続いていきますね。今年は一年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

HATA: こちらこそ、来年もよろしく!


リリース情報

CD HATA & MASARU 『Angel Defense』 リリース記念インタビュー(CD HATA、DJ MASARU、DJ Toru aka HYDRO GENERATOR)

日本最狂のジャムバンドDachamboのシンセサイザー担当CD HATAと、XANAX名義でHinowa Recordingsのコンピレーションに参加し世界を旅するDJ MASARUの共作トラック『Angel Defense』。 2014年に行なわれた彼らによる北海道~沖縄ツアーの中で二人のインスピレーションが結合した答えが「多様性(たようせい)」である。 「多様性(たようせい)」とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。 性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。 天使(神の使い)という概念は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ゾロアスター教など西洋の宗教のみならず、ブードゥー教にもあり、また仏教にも天部という概念で存在する。 他にも堕天使など、様々な宗教に様々な形で天使という概念は存在している。その感覚をサイケデリックなTechnoで表現し、オリジナルジャンルのPSY TECHを確立。 そしてそれに付随するTechno~TechHouseからTrance、Hi-Tech、Ambientまで単純に「いろいろある」こととは異なる幅広く性質の異なる群が存在する多様性に満ちたものである。 形は違えど、様々な宗教に天使という同一の概念が存在するように、ジャンルというカテゴライズされた形式は違えど、それを超越した同一の音の塊が詰め込まれた多様性ある作品となっている。 FULLMOON Rec.のFULL MOON MONDO、OIRAN MUSICのSakiko Osawa、Plus RecordsのSATOSHI IMANO、Hinowa RecordingsのHYDRO GENERATORとCold Flare、と豪華リミキサー陣が集結。 世界で最もエクストリームな音楽とも言えるHi-Tech。 Tranceから浮遊感のあるTechno、Tech House、そしてスペイシーなAmbientまで網羅した前代未聞のワイドレンジなEPが完成! マスタリングはリミキサーとして参加しているSATOSHI IMANOが行い、アートワークには沖縄ツアー時のフライヤーデザインを行ったOM KANADAが担当。


CD HATA & MASARU
『Angel Defense』
2015.12.16 Release

-Track List-
01.Angel Defense (CD HATA & MASARU Original Mix) 126bpm
02.Angel Defense (Sakiko Osawa Tech House Remix) 124bpm
03.Angel Defense (SATOSHI IMANO Techno Remix) 126bpm
04.Angel Defense (HYDRO GENERATOR Trance Remix) 135bpm
05.Angel Defense (FULLMOON MONDO Hi-Tech Remix) 200bpm
06.Angel Defense (Cold Flare Ambient Remix) 63bpm

mastering by SATOSHI IMANO
Artwork by OM KANADA (www.omkanada.com)

Label : HINOWA RECORDINGS
Cat No. : HNWDG-010

iTunes Store、Beatportなど主要音楽ダウンロードサイトにて配信販売中

iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/angel-defense/id1061995164

Beatport
https://pro.beatport.com/release/angel-defense/1663502

Amazon MP3
http://www.amazon.co.jp/Angel-Defense-CD-Hata-Masaru/dp/B018T3EQ6I/ref=sr_1_1?s=dmusic&ie=UTF8&qid=1450214397&sr=1-1-mp3-albums-bar-strip-0&keywords=cd+hata

Google Play
https://play.google.com/store/music/album/CD_Hata_Masaru_Angel_Defense?id=B5yq6hibzylzn3d4ha5kit2644y&hl=ja

Juno Download
http://www.junodownload.com/products/cd-hata-masaru-angel-defense/2962711-02/


試聴(SoundCloud)


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