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Mike Dena インタビュー

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Mike Dena インタビュー

Mike Dena (マイク・デナ)

マイク・デナはカリフォルニアのハンティントンビーチで生まれ育ち、サンフランシスコでジャズを学ぶ。音楽の学位を取得し卒業後、東海岸へ本格的なミュージシャンとして就労する為に移り住んだ。”音楽の美しさは、人々と繋がりを持ちメッセージを運ぶ” 。マイク・デナはまさしくそのようなアーティストで、彼の思うままの気持ちと心で音を奏で、実際に人々の心に感動を与え、彼の音楽を更に聴きたいという気持ちを人々に与える才能豊かなアーティストと言えるであろう。


音楽ってその人の内面のどこか深い部分を表現するのだと、彼の話と歌がシンクロして改めてそう思いました。カリフォルニアのまた違った風を感じる事が出来るオーガニックな心地良さと、ブルージーでどこか懐かしい音の背景が少しだけ垣間見れるマイク・デナのインタビューです。


Mike Dena Interview

Mike Dena インタビュー

—–音楽に触れた最初の記憶はなんですか?

正直なところ、音楽はいつも僕の深いレベルで衝撃を与えてくれるんだ。最初の頃の幾つかの記憶は、母がビートルズのレコードをかけてくれて、家中で踊った事かな。そのうち、自分でレコードを買える年齢になってからは、自分の音楽に夢中になったんだけどね。80年代には、僕にブレイクダンスを教えてくれた従兄弟のエピから物凄い影響を受けてたんだ。エピは僕と兄にレコードの回し方とたくさんの違った音楽のスタイルを積み上げていくのを後押ししてくれたんだ。

彼は僕をパーティーにも連れていってくれて、僕をダンス合戦で勝つ為の秘密兵器として使ってたよ。※エレクトリックブーガルーっていうよりは、完全にふざけた感じだったけどね。12歳位になると、ロースパレードの期間中のドラム隊に夢中になっちゃって、父にドラムを買って欲しいってせがんだんだ。僕らは毎年のようにそのパレードに行ってはドラムのパートがやってくるのを待って、彼らを何キロも追って行っていたよ。でも実際のところ、僕が若い頃に情熱を注いでたのはサッカーだったんだけどね。

その頃はまだ音楽とかは実際に勉強した事はなくて、次のペレ(サッカー選手)になる!って事で頭がいっぱいだったんだけど、後にミュージシャンになった時に、そのドラムのお陰で音楽的にはかなり安定したよね。実際には大学時代の19歳になるまではギターを持たなかったんだけど、もうこれしかないって思ったね。

21歳になった頃には、サンフランシスコに移ってジャズを勉強したんだ。ジャズはどこか心の底で習う必要があるって思ってたからね。それと、音楽のジャンルの中で、何よりも僕の心に触れたジャンルがブルースだったよ。ブルースは、僕達みんなの心の中で求めてる感情っていうか、何か宇宙を表現しているんだよ。R & Bもロックもレゲエも他のスタイルも漁ったし、そういう音楽をやるのは大好きなんだけど、でもブルースは皆の内面を見つける事が出来るんだ。だったらやっちゃえばいいんだ!ってね。

※ファンクダンスやヒッポホップダンスの種類

—–音楽以外に夢中になっている事はありますか?

ちょっと古めかしいかもしれないけど、読書中毒なんだよね。人がいないような座る場所を探す時とか、そういう場所に居る事になんか凄く魅力を感じるんだよね。僕の好きなテーマは、哲学で特にヴェーダやウパニシャッドで発見された東をコンセプトにした内容が好きかな。そういう古代の神秘論主義者の手段が、今日の量子物理学と平行した概念で見つけだされるってかなりぶっ飛んでるよね。

熱心な読者って事を除いたら、僕が情熱を注いでいる事の一つは、情緒障害を持った子供達に関する仕事をする事かな。大学時代からずっと常勤のミュージシャンとして働いてるけど、彼らのような子供達の為に何かをする事に時間をかけているよ。

ある特別の条件で生まれたり、社会全体と人との関わりに影響を与える家庭環境で、精神的外傷に支配されたたくさんの無垢な子供達の不運な症例があるんだ。

彼らの人間性への信用を回復し、その子供達個人と結びつく為には、辛抱と忍耐と中立的な思いやりが要求される大きな課題でもあるんだよね。

彼らの相談相手とか先生になるっていう事だけじゃなくて、やり直す事や我慢や忍耐を彼ら自身の中で身に付けさせてあげる事っていうのが彼ら自身で無我の潜在能力を高める事を導き出すと思うんだ。彼らが得た事や学んだ事と同じ位、生徒達との繋がりから僕も学んでいるって事が、僕の中で凄く確信があるんだ。

Mike Dena インタビュー

—–最近のロスでのクリエイティブなシーンについてどう感じてますか?

西海岸のシーンの一部として10年以上経つけど、アートレベルの最高級の質が求められる奇抜な街だって正直思うんだけど、僕はこのLAの地域での音楽のコミュニティーの一部として凄く恵まれていると思う。だいたいのライブハウスでライブをやった事があるし、物凄く才能のあるミュージシャンとの信じられないようなネットワークも持つ事が出来るしね。今年は特にハリウッドグローブでのレギュラーライブのお陰でたくさんの時間をLAで過ごしてるかな。もちろんかなり楽しんでいるよ。

—–曲を書く時の過程はどういう感じなんですか?

曲の書き方は他のほとんどのアーティストとは違うかもしれないね。だいたいの場合、心を自由にして、遅かれ早かれインスピレーションがやってくる瞬間を待つっていうか、自然と流れ出てくるような感じ。コードとか言葉とかメロディーが、凄く早く明確に一つの巨大な爆発みたいに現れてくるんだ。だいたいは、曲が降りてきたらほんの少しの直しをするだけで済んじゃうよ。

—–先日おこなったルーマニアでのツアーについて教えてくれますか?

確実に自分の人生の中で最高に素晴らしい経験となったよ。アメリカ国内でたくさんのツアーはした事あるし、コスタリカとか他の場所でもツアー経験はあるけど、ルーマニアに関しては、本当に何か特別な物があったんだ。ちなみにそのツアーでは、映像や写真なんかをルーマニア人のスタッフが撮って周って、旅の全体を記録したんだ。

この旅は、僕と他のミュージシャンを間違いなく繋げてくれたし、ルーマニアの人々の人間性とか歴史とか文化の真の部分に触れる事が出来たんだ。一般的なツアーだったら、だいたい孤立して、会場から会場へ移動するだけでツアーは成立しちゃうんだけど、ツアー先の国の人達と一緒に周らせて貰う事って、もっと濃い経験を僕達に吸収させてくれるんだ。

—–音楽の作品で好きなアルバムはなんですか?

Father John MistyとRay Lamontagneとして知られてるアーティストが凄く好きなんだけど、正直な所、過去に自分で作った作品に対してたくさんの本気の情熱を持っているかな。とはいっても、時代とかジャンルに関係なく、リアルで、本気で表現している音は僕の心を動かすね。

Mike Dena インタビュー

—–今週はどんな音楽を聴きましたか?

今週はベンハーパーとデイブマシューズバンドと、ザ・バンドとジョン・コルトレーンを聴いたけど、もっともっとあるからこの質問に答えるのは大変かも。

—–次の予定などがあったら教えてください。

実際今ちょうど、次のアルバムに向けて、もう書きあがっててレコーディング準備が出来てる曲のプリプロの最中なんだ。僕はNightowl Recordersっていうスタジオの共同経営者で、そこは才能に恵まれたアーティストによる凄く興味深いアルバムが幾つか生み出されているアンダーグラウンドの秘密基地的なスタジオになっているよ。一度リリースしたら、僕達はプロモーションからツアーまで組んで、リアルさと嘘の無さをファンに広める意図で精神の深い部分で音楽を共有するんだ。

—–最後に日本の音楽ファンにメッセージを!

音楽は最善の治療で、僕達みんなが本質的に理解する事が出来て、コミュニケーションが出来る言葉なんだよね。そして他の国で音楽を共有する事がいつでも僕の夢なんだ。


Interviewed by Kenichi Kono

Mike Dena, The Beggar


MORE INFO

Mike Dena Official Website
http://www.mikedena.com/

FACEBOOK
https://www.facebook.com/mike.dena.music
https://www.facebook.com/michaelpauldena

soundcloud
https://soundcloud.com/mike-dena

Instagram
https://instagram.com/mikedena/


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