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~全国SHOP訪問~ 『DANJIL』(東京・町田)

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~全国SHOP訪問~『DANJIL』


華やかさとアウトローなイメージ。そんな形相をもつ街、町田。ここに80’s、90’sのアメリカン・カルチャーに影響を受けた品揃えをみせる古着屋がある。ミュージック、スポーツ、アメコミ、スケートカルチャーなどの匂いを存分に味あわせてくれる【DANJIL(ダンジル)】

古着に魅せられ古着屋を生業にする店長KOJI氏にお話を伺いつつ、店内を前後左右上下くまなく徘徊させて頂きました!


KOJI WATANABE氏(DANJIL) Interview

—–まず、DANJILはオープンしてからどれくらい経つのでじょうか?

お店自体は2003年からですね。

—–丸12年ですね!

7月で12歳になります!

—–お店の場所はずっとこの場所ですか?

そうですね、一度も変わらずですね。

—–12年前くらいっていうとファッション誌とかでも古着全盛な感じだった時ですかね?

ちょっと下火になりそうな時ですかね~。入れ替え戦な感じな時ですかね。ちょうど日本ドメス(日本発のドメスティック・ブランド)が流行ってきている時位ですね。

—–そうすると、その当時と比べると、お店もそうですけど、古着自体の需要って変わってきていますか?

今は、変わってきていますね。

—–町田自体も下北沢と並ぶ古着のメッカって言われていたじゃないですか?その辺って今はどうなんですか?

下北はもう消えたんじゃないですか? 今は原宿、高円寺、町田じゃないですかね。

—–そうなんですね~。古着屋さんの数自体も結構変動している感じですか?

町田に関しては減って、増えてじゃないですかね。だから数自体はそれほど変わっていないと思いますね。

—–そういうお店同士の繋がりもあるんですか?

ちょいちょいですかね~。あんま俺好かれていないみたいで(笑)なんかずれちゃっているみたいで。

—–(笑)そうか、古着って一言で言っても年代とかジャンルはまちまちですもんね。

そうなんですよ。70年位の規模を年代で割っているので、全然話し合わないですね(笑)

—–さらに年代は被ってもイギリス方面、アメリカ方面諸々、それぞれ趣向は違いますもんね。

そうなんですよ。年代的にも70年代までしかやらないとかそういうお店も結構ありますからね。

—–DANJILは80年代、90年代が主力って感じですか?

今は90年代がどっぷりで色付けに80年代って感じですかね。元々80、90のアメカジが好きで、ビースティ・ボーイズの”Check Your Head”のPVのような、ちょっと太めのBEN DAVISにChampionを着るけどサイズ感は崩れているみたいなのがベースですかね~。今はトミー(TOMMY HILFIGER)とかノーチカ(NAUTICA)が主力選手ですけど。

—–その年代のビースティーズって、何ていうか部分的な表現では無くて、一つ一つも際立ちつつ、全身くまなくじゃないですか? 今、そういうお客さんっていらっしゃるんですか?

やっぱりいますね~!

—–一部分を取り入れるのではなく全身完全形ですか?

そうですね、若い人でもそういう人の方が多いかも知れないですね。ヒーロー不在のせいか、単純に手に届きそうで届かないみたいな存在が居ないからなのか、なんでしょうね~・・・ YOUTUBEのお蔭ですかねこれは?(笑)

—–あ~、それはあるかも知れないですね。昔の画像や映像を見ていて『おっ!』ってなることはありますからね。

内容的にも若い子の方が知っていたりしますもんね。

—–そうなんですよね~。ちなみに80年代と90年代の明確な違いを挙げるとするとどういった部分になりますか?

そうですね~、ヨーロッパブランドを着るのが80年代でアメリカブランドを着るのが90年代ですかね。

—–それが2000年代に入るとごっちゃになっていく感じですか?

ごっちゃになりつつ、スポーツ物のヨーロッパブランドを80年代は着ていたり、ハイブランドを着ていたりしていたと思うんですけど、90はアメリカのスポーツブランドだったり、カジュアルメーカーを着るのが結構カッコ良かったのかなぁ~。
それプラス、ラルフとかそういうのを着るようになったのが2000年代ですかね。インディペンデントだったドメスティックブランドがハイブランドに変わっていった時なので。

—–バンドとスケートがリンクした所から派生して多様化していったみたいな部分も結構ありますよね。

そうですね、多いですね!

—–あと、ベースボールやバスケ、アメフトとかのチームものっていうのはやっぱり根強いんですか?

う~ん、そうっすね~、やっぱり浮き沈みはありますね。うちはもう引けない感じになっていますね(笑)もうやりきるしかないなと(笑)

—–(笑)なるほど、中途半端にちょろっと扱うのは良くないですもんね。

やっぱり専門店になるしかないかなっていうのはありますね。

—–ココに来れば絶対あるっていう。

そうですね。そういう感じにしちゃってますね今は。

—–チームが特定できて、そのロゴがあってっていうのは好きな人からしたら解りやすいですもんね!

そうなんですよ!

—–ひいきのチームがあって遂々そこを厚めに仕入れちゃったりって事はないんですか?

あっ、俺好きなチームが無いからやれているのかも知れないですね。洋服から入っちゃうせいか、もちろん嫌いではないんですけど、スケートもそうなんですけど、スケート上手いのに服装ダサイ奴とかを直してあげたくなっちゃうタイプなんですよ(笑)なんかそういう感情なんですかね~。

—–確かにフォルム感は大事ですよね。
それとこれからの時期は特にTシャツがメインの1つになってくると思うのですが、Tシャツのチョイスってサイズもあるけど、やっぱり何を着ているかですよね? 古着のその幅たるやもの凄い広い中で、見極めるポイントって何かありますか?

これは、もう感覚ですね。それと自分達の知識の組み合わせですね。何が良いのかって難しいですよね。

—–知識も部分部分特化している人っていうのはいると思うんですね。バンドTに詳しい人とか、でもそれが全部ってなるとなかなかですよね。

そうなんですよね。それに珍しいものとかっていうのは値段はどうしても高くなるじゃないですか? そうじゃなくて2、3千円でカッコイイものってなった時にセンスというかインスピレーションになる部分はやはり大きいですね。やっぱり『バンっ!』てしている方がカッコイイですよね!

—–そうですね、80、90の年代感は出ますね!デザインや色遣いなど特徴的なものも多いですもんね。

それがやっぱりアメリカかなって思いますね。

—–仕入れをする時、デザイン良いけどサイズがなぁ~っていう物が発掘された時はどうしていますか?

う~ん、デカイ分にはいっちゃってますね!着れる事が大事なので。着てから考えるのも自己表現なのかなって俺は個人的には思うんで、ボロくてもカッコ良ければ!壊れている物と臭いの以外はなるべくカッコ良いものであれば取り扱う用にしていますね。

—–臭いのは残念ですよね。昔の塗料とか劣化して絶対ヤバイだろっていう匂いを放っているやつもありますもんね。せっかくデザインは最高なのにっていう。

ありますね~。わきがの匂いするやつとかもありますからね~(笑)

—–そうなっちゃってるやつはもうどうにもならないですか?

洗濯して大丈夫になる物もありますけど、やっぱりどうにもならない物もありますね。

—–お店に出すものは洗濯するんですか?

うちはそうですね。クリーニング出したり、自宅で洗ったりもしていますね。

—–ここ一番の洗い方ってあるんですか?

そうですね、ダウニー多めですね(笑)メキシコ・ダウニー多めです!消費がハンパないっす(笑)

感覚的には着て帰って欲しいなっていうのがあるんですよね。なんかベトベトしているの着て帰りたくないじゃないですか? 俺、古着好きな割にあれが好きじゃなくて、できる限り洗っていますね!

—–ちょっと話を変えまして、KOJIさん自体はこのお店の前には他のお店で働いていらっしゃったんですよね?

そうですね!

—–そううすると古着屋歴というのはどれくらいなんですか?

17年ですね~。

—–洋服が好きでそこからの流れというわけではなく、ずっと古着一筋な感じですか?

なんか古着屋さんが一番カッコイイと思っていたんですよ。ただデブだったんで、昔古着屋ってデブ雇ってくれなかったんですよ。

—–(笑)そうなんですか~、そんな仕打ちというか、そんな時代があったんですね。

だから選択肢が自分でやるか、あと作り手にも興味はあったんですよね、17歳くらいの頃は。それで学校に行ったんですけど、やっぱり古着屋カッコイイなって思って、そうしたら前のオーナーと出会って、

—–そこからどっぷりとって感じなのですね。

青春ですね!ガキの頃から好きだったんで。

—–店内のBGMとかもそういった要素が強いですか?

そうですね。ちょっと研ぎ澄まされる時が来ていますけど、ヒップホップ、メロコア、ハードコアとか青春えぐられている感じですね!

—–商品的には店内にある物以外にストックってどこかにあるんですか?

一応、在庫兼ストックって感じで倉庫にありますね。

—–それは随時タイミングを見て出していくって感じなんですか?

そうですね、入れ替えは日々やっていますね。

—–じゃあ、『こういうのないですか~?』ってお客さんの方からアプローチしてくれたら有る可能性もあるわけですね!

そうですね、そういうのもありますね!
12年やっていて未だに一度も出したことないものもあるんで(笑)

—–マジですか???

タイミングがまだ来なくて(笑)なかなかあれの時期来ないなぁ~って。あと、ドカっと出した方がカッコイイなっていうのもあって、溜めきってから出そうと思っているものもありますね。

—–なるほど、ある程度カテゴライズされた展開の方が良いですもんね!

そうなんですよ~。

—–ちなみに例えば高校生とか若いお客さんで古着に興味があるけど、使えるお金が3000円って状況で、とても全身を決め込むことが難しい場合はどういった部分から入っていくのが良いと思いますか?

やっぱり、Tシャツとかキャップじゃないですかね。それでお店で色々見ているうちに詳しくなったり、感覚が磨かれていく部分はあると思うので、そういった部分から入るのが良いのかなと思います。

—–基本的にすべて一点ものじゃないですか? その中でお金はないけど、どうしても欲しいものに出会ってしまった時はどうしたら良いでしょう?

それは、取り置きができます!!!

—–一応、そういうのも可能なわけですね! じゃあ、知りたい事があったらやっぱりガンガン話しかけて頂くのが良いという事ですね!

そうですね是非!!!

—–それでは、まだまだ色々伺いたいのですが、お時間もあるので最後に改めて古着の魅力ってなんでしょうか?

それは自己表現ができるって事ですかね。別に新品と混ぜても全然良いんですけど、生地も日焼けしたりなかなか出せない色だったりもするので、そういう意味でも人と被る事がない自己表現ですね!

—–ありがとうございます。また遊びに来ますね!

はい、ありがとうございました。


danjil

〒194-0013 東京都町田市原町田6-24-17マチダムセンビル101
TEL:042-720-8703

-営業時間-
月~土12:00-20:30
日曜日12:00-20:00

https://instagram.com/danjil2/


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Interviewed by KISHIMOTO


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